洞窟の中で
魔王サーの介抱をしているイァの元へ、弟魔者のイゥから助けの叫びが、
テレパシーで、入ってきた。
しかし、兄魔者イァが直接助けにいける状況にはなかった。
魔王に献上した右腕の傷もまだ完全には治っていない。
それより、魔王の護衛を任せられるだけの者が他に居なかった。
魔王サーは、順調に回復してきていた。
イァより貰った右腕もほぼ己の腕として違和感を抱かない程になっていた。
しかし、削げ落ちた肉はまだ完全ではなく、醜い姿を血の池に沈めたままでいた。
イァが、魔王サーに弟イゥが助けを求めてきた事を報告した。
魔王サーが、答えた。
「代に遠慮するな、イゥを助けに行け。」
「奴等も、相当な打撃を受けている筈だ。」
「天邪鬼達は、いずれ代が始末してくれよう。」
「急いで、イゥを助けに行け。」
「お前達が戻り次第、この洞窟から街に移るぞ。」
イァが、深々と頭を下げた。
「お言葉に感謝いたします。」
そぉ言い残すと、洞窟の外へ消えて行った。
そして、
<屈強の竜>を呼び寄せると、、、僕、一人と共に竜の背に跨った。
「待っていろ、イゥよ。」
2人を乗せた竜は、まだ明け切らぬ闇に向かって飛び発った。
ジュオは助かるのか、
果たして、ジュオの運命は?
イァが、到着すればジュオは確実に殺される。
天邪鬼はジョオを救えるのか?
第五話:第四章 「魔王が消えた。」に、ご期待下さい。
wujingと天邪鬼の正門
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