■ 天邪鬼:「未知なる道へ」第三話

※ 第三話:「空に浮かぶ島!」です。。

第一章「迷わず行けよ」/  第二章「グランドマザー」/  第三章「新しい力」/  第四章「竜との対決」/ 第四話: 決戦「未来は見えるか?」

第三話: 空に浮かぶ島 第一章: 迷わず行けよ

正に、「空に浮かぶ島。」そぉ言っても過言ではない。
あの島へ行く方法は????

あの島に行けるのか?
俺一人なら何とでもなるが、ジュオと一緒だ。うかつな方法は取れない。
湖の真ん中でモンスターに出くわしたら、それも手強い敵だったら。。
ジュオの敵わない相手だったら、、、
何時でも、助けてやれる余裕の持てる手段で無いとダメだ。

そんな事考えていると、ジュオが不意に。。
「天邪鬼。お前どぉ考える?」
「宿の女将は、浮かぶ島に神秘の力を持つ不思議な石がある事を、なぜ知っていたんだ?」
俺は、「そりゃぁ、誰かに聞いたんだぜ。きっと。」そぉ答えると、
ジュオが再び、、、「だったら、その誰かは、なぜ知っていたんだ?」
「その誰かも、別の誰かに聞いたのか? どぉ思う。。」

俺は何気なしに、
「見た者がいるんだよ。きっと。」そぉ答えると、ジュオが大きな声で、、
「そぉ、見た者がいるんだよ。」
「見た者が居ると言う事は、あの島へ行く手段が有ったって事だろう。。」
「違うか。。」
そぉ聞いて、俺は、ハッとした。
そぉだ、行く手だてが必ずあるという事だ。
ジュオも、良いところに気付いてくれた。さすが相棒だぜ。
よし、こうなったらとにかく霧が晴れるのを待とう。
何日掛かるかも何時晴れるかも知れないが、
俺達は霧が晴れる日を待つ事にした。

霧が晴れるのを待つために仮小屋を建てた。
ジュオは器用だ、小さいが住み心地の良い小屋が出来た。
一日が過ぎ、二日が経ち、そうして日を重ね十日も過ぎた頃、
朝の日差しが眩しくて、早く眼が覚めた。
「うぅぅん。」
「日差しが眩しい。」
俺は飛び起きた。隣のジュオを足で蹴りながら「ジュオ起きろ。。」
そぉ叫びながら、外へ飛び出た。
「おぉぉぉぉ。」そこからは声にならなかった。。。

真っ青に晴れ上がっている。
「湖面に、島が浮いている。」良く見える。
裾野の広い綺麗な島だ。
「あれは陸続きだ。」
俺の背で、ジュオが眠そぉな眼を精一杯、見開いている。

そんなに幅は広くは無いが、
湖の縁から島までは、陸地で繋がっている。
元々、陸続きのように見える。
霧の悪戯で、浮かぶ島に見えていたのだ。
これで、安心してあの島へ渡れそうだ。
小屋へ戻り、素早く身支度を整えた。
急いであの島に渡らなければ、何時又霧に包まれるかも知れない。

島え続く陸地へ降りる道も、霧が晴れて、なだらかな斜面を見つけることが出来た。
用心しながら、一歩づつ一歩づつ下へ降りていった。おおよそ100M程降りたところが、湖面になっているが、
そこに高さ10Mほどの土手の様な感じで尾根が島まで続いている。それが道となっている。
無事に道まで降りることが出来た。
そして、半時間も歩くと島の裾野に辿り着くことが出来た。
浮かぶ島は、なだらかな島だ。島の山頂へも昼までには辿り着けるだろう。

思ったとうり、島の山頂付近へは昼前には辿りついた。
ココから廻りを見ると。正にココは「浮かぶ島」のような趣が感じられる。
付近を探索していると、そこに、、、家があるではないか。
廻りを立派な植木塀で囲んだ大きな家だ。
直ぐに、家を訪ねた。
すると、中から

「なんじゃ。こんなところへ若い男か来るとはのぉ。それも二人ものぉ。。何ぞ用かのぉ。」
そぉ言いながら、老婆が現れた。
人の良さそうな婆さんである。
俺達は直ぐに、不思議な石の事を尋ねてみた。
婆さんは、いとも簡単に。
「その石なら、婆の家の裏に有る祠の中にあるわな。」
と教えてくれたが、
婆さんは、
「しかしのぉ、その石で磨いても全てが役に立つようにはならん。。」
「婆が一緒に行ってやろう。」
そう言いながら、ジュオの手を引いて歩きだした。
どぅも、、ジュオを気に入ったらしい。
俺はジュオに気を送った。「ジュオさん。持てる人はいいねぇ。」、、、、、
「助けてくれょぉ」ジュオの返事を感じ取った。

祠は家のすぐ裏にあった。
婆さんが、
「どれ、まずそこの試し岩に剣を突き立てるのじゃ。」
「試し岩に突きたたん様な、フニャフニャ剣では磨いても役にはたたんぞよぉ。」
そぉ言って、一つの岩を指差した。
穴が、幾つか空いてはいるが本物の岩だ。
こんな岩に剣を突き立てたら、、、そんなこ事を思っていると、
その婆さんは、なんとジュオから剣を取り上げて、
「婆が試してやろうぉ。」と、言ったかと思うと剣を突き立てた。

「あぁぁ。。。」ジュオが悲鳴を上げた。
「折れるぅぅ。」
折れたのか。
いや。。。
違う。

突き立っている。ジュオの星の剣は試し岩に突き立っている。
見事に突き立っている。
婆さんが、泣いている。いゃ、喜んでくれているのだ。
しわが多くて、泣いているように見えるだけで、実は喜んでくれている。
「この剣なら、磨いて鍛えれば丈夫な剣になるぞ。」
「剣が緑色の輝きを発するまで、そこの不思議な石で磨くのじゃ」
「剣の磨きが済んだら、又、婆の家に寄るがえぇ。帰りの弁当でも用意しといてやるでのぉ。」
そぉ、ジュオに話掛けて婆さんは先に家に帰ってしまった。

ジュオが試し岩から星の剣を引き抜くと、その跡に小さな穴が空いた。
ジュオが剣を磨き始めて暫くすると、剣が少し青味がかってきた。
ジュオが疲れたようなので、俺は「磨きを、交代してやるよ。」そう言って、
剣を受取ろうとして、不思議な石へ触れた。途端に。。。。。。。。。
頭の中が、フリーズした。そうだ。パソコンがフリーズするようにだ。
「うわぁぁぁぁぁぁ。」

気が付くと、婆さんの家に寝かされてジュオが介抱してくれていた。
未だ頭が、ボーとしている。
「おゃ。気がついたのかぇ。」婆さんの声だ。
段々と意識がはっきりしてきた。
ジュオが「ビックリしたぜ。一時はどうなる事かと慌てたぜ」
「お前の体が燃えてなくなるのかと思ったぐらいだぜ。」
俺が、気を失う前に体が緑色に輝いたとジュオが教えてくれた。

俺は、自分が誰であるかが分かった。
記憶が、又ひとつ蘇った。


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第三話:第二章「グランド.マザー」

俺の真の名は「ロッカ」。
勇者の者にだけに許される名だ。
俺をここ「グランダリア」に寄こしたのは、「グランド.マザー」。
グランド.マザーそれは、「天を掌る偉大なる母」である。
その命を受け、俺はここへ送られた。
この世界に、復活するであろう堕天使「サー」を再び封印するために、、
俺は、一命を掛けて戦いに来た。
「サー」を封印できなければ、
元の世界に戻るどころか、それは「死」を意味する。

隣にいるジュオは、たまたま偶然に、
「俺がこの世界に送られてくる時、その波調の中に入ってしまったのだ。」
しかし、
その波調に同調できたのは真さに奇跡に近い。
「普通なら99.9%同調出来ず、心臓発作でも起こしポックリ病で死んでいる筈だ。」

ひょっとしたら、ジュオもこういう運命に有ったのかもしれない。
だとしたら、
ジュオも「サー」を封印するために、命を掛けるしか道はない。

堕天使「サー」の正体は、今の俺には分からない。。。。。。


婆さんが、
「昔、ワシが未だ娘の頃の話じゃが、」
と前置きし、色々と話して聞かせてくれた。

「今から100年ほど前の事じゃ、」
「恐ろしく強い魔者が現れたことがある。」
「その時この島にだけは、魔者が来れんかったのじゃ、」
「あの神秘の力を持つ、不思議な石のおかげじゃ」
「神秘の力は、人にも及ぶのじゃ。」
「勇気ある若者達は、この島へ来て不思議な石の力を借りて、」
「その魔者に向かって行ったのじゃ。」

「しかしのぉ、」
「その魔者のボスだけには、不思議な石の力を借りた武器を持ってしても、」
「倒せなんだそうじゃ。」
「だから、勇気ある若者達が力を会わせ、命がけで封印したのじゃ。」
「封印はされたが、その魔者のボスは、死んではおらん筈じゃ。」
「いずれは、封印を破るはずじゃ。」

そして、婆さんはさらに続けた。
「もし、その魔者のボスが復活し、遭遇するような事があれば、」
「切りつれても無駄じゃ。」
「剣を体の奥深くまで突き立てるのじゃ。」
「突き立てたまま、息絶えるまでは抜いてはならん。」
「自分の命を恐れていては、勝てぬぞ。」
そう言って、

俺とジュオに白く輝く二つの紐を差し出した。
「どちらでも、好きな方を取るがええ、」
「少し赤味が付いた紐が雌紐で、少し青味が付いた紐は雄紐じゃ。」
「どちらも見かけは只の紐じゃが、もし万一怪我をした時、これで縛れば痛みは消える。」
「また、直りも早いぞ」
ジュオが先に雌紐を取った。俺は、雄紐を取った。

結局、その日は婆さんの家に泊まることになった。
婆さんも、久しぶりの来訪者を迎えたことで張り切っている。
婆料理とやらを食べさせてやると、ご馳走を作ってくれた。
俺達も、士気の街を出てからは、ろくな物は食べていない。
「こんなうまい物は、久しぶりや。」
ジュオと二人、大満足した夜となった。
婆さんの手料理に疲れも吹き飛んだ感じだ。

床に入った時に、ふっと思った。
「あの婆さん。100年前とか言っていたが、」
「いったい幾つや。何歳や。」

そぉ、考えた時。
「119歳じゃ。」、、、、、、、、、、、、、、
婆さんが、俺の気を読み取った。
俺は、仰天した。婆さんも気を使えるのだ。
婆さんが、気を送ってきた。
「さっき、お前さんの相棒のジュオさんが雌紐を取ったが、あれは。」
「ワシが、わざとしたのじゃ。」
「お前さんに雄紐が渡るようにしたのは、この婆の仕業じゃ。」
「雄紐には、相手の力を弱める力も秘めておる。」
「何時もは、腰紐として締めておくのがよかろう。」

そして更に婆さんが、
「不思議な石に触れて緑色に体が輝く者よ。」
「そなたこそ、魔者のボスを倒せる勇者やも知れん。」
「魔者のボスを倒し、永久に封印するのじゃ。」

そして、最後に、
「復活するであろう魔者のボスは、堕天使じゃ。」
「元は天上界にいた。」
「闘天使を束ねていた、将軍じゃ。」
「並みの強さではないぞ。」
「お前達が倒しに行こうとしている、竜などとは比較にならんぞ。」

「ワシも、はっきりとは知らんが、、、、、、」
「奴にも一つだけ弱点があるらしい。」
「喉の中じゃ。」
「喉の外ではないぞ、中じゃ。」
「ワシの知っている事はこれで全てじゃ。」
そぉ、気を送ってきた。

隣の部屋から婆さんのイビキが聞こえてくる、寝ながら気を送ってくるとは、
恐れ入った、婆さんだ。

俺は、
「婆さん世話になった。有り難う。」
「堕天使:サーは、我が一命を掛けて倒す。」
そぉ婆さんに気を送った。

隣の部屋から、
「ゴォォ。コッココ。ゴォォ。コッココ。ゴァォー」
婆さんの凄いイビキが帰ってきた。


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第三話:第三章「新しい力」

翌日、目を覚ますとジュオはもぉ起きていた。
何事だ。
俺より早く、ジュオが起きるとは、、
ジュオと婆さんが仲良く話しをしている。

婆さんが、俺に気がついた。
「おゃ、もぉ起きたのかぇ。」
「お前さんも起きた事だし、」
「どぅじゃ。三人で朝飯の前に、この廻りを少し散歩でもせんかいのぉ。」
婆さんに急かされて、身支度を早々に整えて外に出た。
「どうじゃ」そぉ婆さんが問いかけてきた。
「何の意味じゃ ?」ジュオが婆さんに問いかけた。

「ほら。よーく見るのじゃ。」婆さんが又喋った。。
「湖面をよーく見るのじゃ。」
そぉ言われて、俺達はハッとした。
霧が出ているのに、島と湖の縁を結ぶ道がくっきりと見えている。
俺達二人は、「道が見える。」そぉ叫んでしまった。

婆さんが、又喋りだした。
「そぅじゃ。あの不思議な石の持つ力を授かった証拠じゃ。」
「だから、帰り道は霧の心配はせんでえぇのじゃ。」
「人によって、授かる力は少しづつ違うのじゃ。」
「ワシは、永い命を授かった。」
「お前さん達が、どんな力を授かったかは?」
「これから先分かるじゃろぅ。」
「大切な事は、信じる事じゃ。」
「あの石が、授けてくれた力を信じる事じゃ。」

そう言うと、
婆さんはスタスタと家に帰り始めた。
俺達も、その後を追って家に戻った。
年の割りに、足が速い。これもあの石のせいか。。

家に戻ると、
婆さんは、朝飯の支度をしていた。
俺は、婆さんを手伝いながら、、
何か、遠―い昔。こんな安堵の世界に居たような思いになっていた。
最後の朝飯を三人で食べ終わり、
俺達は、婆さんの家を後にした。

家を出る時、婆さんは、
「見送りはしないよ。」
そぉ、俺達に告げると自分の部屋に入って行った。
婆さんの目に、涙があった。

植木塀を出ようとした時、
「ロッカ。」
「サーを永久に封印した時は、」
「又、ここえ戻っておいで。」
「約束したよ。」
そぉ、気を送ってきた。
婆さんの気か ? ?
何か、受け覚えのある気だ。
俺は、振り向いた。
しかし、婆さんの姿は無かった。

帰り道は、早い。
湖を抜け、山頂に上がり。
山を下り、
再び、川が現れる地点まで、半日ほどで、辿り着く事が出来た。
あの石から授かった、体のパワーのおかげだ。

川沿いに川下へ下り始めた矢先。
ワイバーンが、空から突然現れた。
二度、三度上空を旋回していたが、急降下してきた。
大きな爪の足を前に突き出して、急降下してきた。
ジュオに向かっていった。
ジュオに掴みかかった。

「やぁぁ。」
なな、なんと、、
ジュオが雄たけびを発しながら、ワイバーンの大きな爪の足を反対に掴んだ。
そのまま、地面に叩きつけた。
「グジャァ。。」ワイバーの羽の骨が折れた音だ。
しかし、次の瞬間ワイバーンの巨大な口ばしが反転してきた。
ワイバーンの決死の反撃だ。
ジュオが剣を抜いて頭上にジャンプしてその攻撃をかわし、
そのまま、剣でワイバーンに切りつけた。
ワイバーンの体が縦、二つに分かれた。そして、各々が砕け散っていった。
一瞬の出来事だ。

恐ろしいほどの力が、ジュオに授けられている。
ジュオ自身が、信じられずに放心状態になっている。
これが、婆さんが言っていた「新しい力」か。

それにしても、あのワイバーンはどこから飛んで来たのだろう。
俺達は、川沿いを下るのを取りやめて、
森の方へ進む事にした。

暫く歩いた時、上空に「グゥワァー。グゥワァー」と鋭く吠えながら、
巨大な、ワイバーンが現れた。先ほどのワイバーンの倍は優に有る。
どうやらさっきジュオが倒したワイバーンのボスの様だ。敵討ちに現れたらしい。
ジュオも今度は、先に剣を握った。
緑色にひかる星の剣が現れた。

だが、向かってきたのは俺の方にだ。
俺は予想していなかったので、危うく爪攻撃を食らうところだった。
爪攻撃をかわされたワイバーンは、
向きを反転させると、今度は
水平飛行で、それも猛スピードで俺をめがけて飛んできた。
俺は、とっさにバリアーを張った。

俺に後2mという地点で、
「クチャグジャ」と言う音と共に、
ワインバーのボスはバリアーに衝突し肉の塊となった。
俺自身、度肝を抜くパワーになっている。
横で見ていたジュオは星の剣を握ったまま、
又、放心状態になっている。

これが「新しい力」か。


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第三話:第四章「竜との対決」

ワイバーンのボスを倒した後、
そのまま森の奥へ進む事にした。
暫く歩くと、森も薄暗くなりかけてきた。
森の奥深くへ来たし、それにもぉ夕方だ、
「この辺で野宿でもするか」そぉ思って周囲を見渡していた。

ジュオが、小屋を見つけた。
「おーい。天邪鬼。。いい小屋があるぜ。」
「ほほほ。こりゃ凄い。」ジュオが喜んでいる。
俺も中に入るなり「ホントだ、小屋の割には豪勢だな。」そぉ感じた。
しかし、なにか様子が違う。

ジュオも、同じ様に感じたらしい。
「天邪鬼。どぉも、ここは小屋とは違うぜ。」
「昔、誰かが住んでいたようだぜ、それも最近までな。」
俺達は、部屋の中を点検した。
椅子の脇に日記が落ちていた。

その日記には、「某月某日」と書かれた日付が最後になっている。
今日は、たぶん9月の下旬の筈だ、
だとすると、およそ三ヶ月前だな。
最後のページをジュオが、声を出して読み始めた。

『某月某日:
時は来た、もぉ待てぬ。
明日は、決戦を挑む。
勝てないかも知れないが、、、
我が愛する妻を殺された憾み。晴らさずにはおけん。
一太刀なりとも、、、一太刀なりとも、、
間族よ。憎き間者よ思い知らせてやる。』
そぅ記されていた。

日付をさかのぼって読んでいくうちに、
この人の奥さんが、
森の奥にある深い山に居る間者に遭遇して殺された事が分かった。
日記を書いていた人は夫の方で、
妻の仇を討ちにその山へ行ったらしい。
帰っていないと言う事は、
死んだのかも知れない。

翌日朝早く、その家を後にした。
深い山への道順は、日記に書いてあったので迷う事はなかった。

二時間も歩いただろうか。突然。。。
「ケケケケッ」とかん高い声を発しながら間者らしき者が道ふさいだ。
「愚かな者よ。性懲りも無く又来たのか。」
「それも今度は、2人組でか。。ケケケ」
「1人では、恐ろしいか。ケケケ」
「この臆病者が。2人で来るとは卑怯者め。ケケケ」
「おまえ達のような腰抜けは竜の餌にしてくれるわ。ケケケ」
「この前の女など、ひどく美味しいと言って喜んでくれたわ。」
「お前達は、どうかな。ケケケ」
そう言い捨てると、
腰から笛のような物を出して口に咥えると、
「ピッー、ピッー」と耳の底に響き渡るように音を出した。

突然、
目の前に地鳴りと共に超巨大な恐竜のようなものが現れた。
胴だけで7〜8mは有る。
尻尾の長さを含めるとおよそ20m以上は有る。
重さは、およそ10トンはあるだろう。
大地を揺るがしている。
「こいつだ。」俺は本能的にそれが竜のボスであると悟った。

竜に気を取られた一瞬、間者がジュオに切りつけた。
ジュオはかわしきれず、左腕に傷を負った。
だが、ジュオも昔のジュオではない。
婆さんに貰った雌紐で、自分の口と右手を使い器用に傷口を縛った。
それから、俺に向かって
「天邪鬼。竜はお前に任せたぜ。」
「この間者は、俺が始末するぜ。」
そう言って、星の剣を握った。

その時、すぐ脇から別の竜がもぅ一匹現れた。
大きさは、ほぼ同じだが色がやや薄い。
ジュオに気を取られていた俺に、その色の薄い竜の尻尾が、
しなり音を立てながらぶち当たってきた。

俺は、瞬間バリアーを張ったがそのまま上空へ跳ね上げられた。
およそ10mは跳ね上げられたか、、、
しかし、上空で俺はバリアーを取ると、
下へ落ちる加速度も利用して、
竜の背に向かって重量波をぶつけてやった。
「ズッズッズッ」と俺の重量波が竜の背に炸裂した。
色の薄い竜は、
「ガゥ、ガゥガゥ」と悲鳴を上げながら、
手足を2mほど地面にめり込ませた。
もぉ、いかに竜と言えど身動き出来まい。

その時、
もがく竜に向かって、ジョオが自分の持っていた星の剣を投げつけた。
身動きの取れない竜の首の辺りに
、 「グッサ」と音を立てながら突き立った。深々と突き立った。

俺は慌てて声を掛けた。
「ジュオ。剣なしで大丈夫か。。」
ジュオの気を受取った。
「天邪鬼。心配無用。」
「もぉ、見切ったぜ。。。間者は任せておけ。。」

星の剣が突き立った竜は、動きを止めた。
「クゥゥゥゥゥゥゥゥゥ」
断末魔の叫びと共に白く光りだした。
そして土になった。
土の山が出来た、その小山に星の剣が突き立っている。


【ボス竜との戦い】

もぅ一匹のボス竜が、天邪鬼に気を送ってきた。
「俺は、あの竜とは違うぜ。」
「竜の怖さを見せてやる。」

天邪鬼も気を送った。
「お前か。罪も無い女性を食べたのは。。」
竜が、気を返してきた。
「ハハハ。間者が俺の餌として献上してくれたのさ。」
「お前も、同じ様に餌にしてくれるわ。」

天邪鬼は叫んだ。
「ゆるさん」
と、同時に竜に向かって衝撃波をぶつけた。
しかし、竜は後ずさりはしたが、それを受け止めた。

「ハハハ、そんな物が俺様に通じるか。愚か者が。」
「これでも食らえ。」
そぅ言いながらボス竜は反転しながら尻尾を巨大な尾を振り回してきた。
「ビュー」と風を切りながら天邪鬼に尻尾の先が向かってきた。
巨大な尻尾が猛スピードで飛んできた。

天邪鬼は、波紋を右手に集中した。
尻尾がぶっかった。
尻尾の先に天邪鬼の手刀が当たった。
衝撃で、天邪鬼は10m余り吹っ飛んだ。

だがそこに、竜の尻尾の先が切り落とされている。
天邪鬼が手刀で切り落としたのだ。

しかし、竜はひるむ事なく体制を整えた。
天邪鬼も立ち上がった。

天邪鬼は、
「お前は、直ぐ死ぬ。」
「手刀で尻尾を切った時、お前の体内に直接、波紋を流したぜ。」
「波紋を体内に流されて、助かる者はいない。」
「波紋は、一度相手の体内に入れば、」
「相手の心臓と脳を破壊するまでは、動きを止める事は無い。」
「そして、波紋の動きを止めることは不可能だ」

天邪鬼がそぉ言い終わらないうちに、
ボス竜の動きが鈍ってきた。
ズシ、ズシとゆっくりと天邪鬼に近づいてきた。
しかし、2〜3歩動いたとこで動きを止めた。
先ほどの竜と同じように
「クゥゥゥゥゥゥゥゥゥ」
断末魔の叫びと共に白く光りだした。
そして、土になった。

天邪鬼は、ジュオが心配になった。
手傷を負って、しかも素手だ。
辺りを見回した。
ジュオは、
先ほどの間者の仲間か、それとも、僕とも見られる別な間者2人に囲まれている。
傍に、先ほどの間者が横たわっている。
一人は片付けたようだな。
天邪鬼は安心した。
あいつも強くなった。

天邪鬼が声を掛けようとした時、
ジュオが廻し蹴りで、囲んでいた2人の首をへしおった。

天邪鬼は叫んだ。
「宿の女将さん、仇は打ったぜ。」

ジュオも叫んだ。
「これからが、本番だ。。」
「魔者の大将さん。待っていろよ。。」

第三話:空に浮かぶ島は完了です。

第四話: 決戦「未来は見えるか?」に、続く。

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wujingと天邪鬼の正門