■ 天邪鬼:「未知なる道へ」第一話

※ 第一話:「未知なる道に立ち向う!」です。。

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第一話: 未知なる道に立ち向う!

  SQに捕りつかれて
            

作者: 天邪鬼の名づけ人

序 章

彼の名は天邪鬼、もちろん本名ではない。
私が昔見たレンタルビデオに登場した主人公の名をちょっと拝借し、付けてやって以来、
彼自信もそぉ名乗っている。
私??私の事は今回は伏せておこう。彼「天邪鬼」の名づけ親とだけ言っておこう。


私が彼とめぐり合ったのは、私が旅の途中道に逸れて「はじまりの街入り口」という看板を眼にした時だ。
いきなり雷雲に見舞われ近くの大きな木の下に身を隠そうとしたその直後、上のほうから落ちてきた。
そぉ。まさに落ちてきた。ドッー。。ドッテ。

あまり格好の良い落ち方ではない、酔っ払いが道に倒れこんだ。そんな感じで落ちてきた。
恐る恐る近寄ってみると、年のころ17〜8歳の少し悪がきの雰囲気の少年である。
幸い、怪我もしている様子もなく、気絶しているだけのようであった。
そのまま放って置こうかとも考えたが、何か妙に親しみを感じて私は彼を介抱することにした。
彼を担ぎ上げた時だ、「ありがとう」。そぅ聞こえた。聞こえたような気がした。
辺りには誰もいない、私とこの少年だけだ。それに、少年は気絶している。
聞こえるはずが無い。嵐のせいで聞き間違えたか。


暫くその大きな木の下で雨宿りし嵐の隙を見て、私は彼を肩に担いで近くに見つけた小屋へ避難した。
小屋には人が住んでいたような形跡があり、直ぐこの小屋は百姓の使う農小屋と分かった。
彼を横にして、暫くすると。
「ウゥゥ。。」とうめき声を上げ彼が正気に戻った。

その正気に戻った彼を見た時、、、、、、、私は腰がぬけた。
先ほどの少年ではない、修羅の顔の少年では無いか。恐ろしくて、声が出無い。
一瞬「殺される」と思った、が、しかし、その時、

「心配しなくていいよ。助けてくれて有り難う。」と聞こえてきた。
目の前の修羅の少年が、確かにそぅ言ったように聞こえた。
今度は、ハッキリと口を開いて「心配しなくて良いよ」とその修羅の少年がつぶやいた。
私は、ホッとした。助かったと、そぉ思えた。
其のぐらい少年の顔は凄みがあった。
しかし、よく見ると。元の悪がき少年の顔に戻っている。


暫くは沈黙の時間が過ぎて、私は彼に聞いてみた。
「なぜ、上から落ちてきたか?」彼は、それから暫くたってから、
天邪鬼が口を開いた。「記憶が無い」。
天邪鬼:「俺は誰だ。何時からここにいる?よく分からない。」
落ちた時、頭でも打ったのか。その時はそぉ思った、後になってその訳はわかったが、その時は木から落ちた時に頭を打ち、
一時的記憶喪失になっていると思った。
天邪鬼:「名前が分からない。思い出せない。俺は誰だ。」
天邪鬼:「うぅっ。頭が痛い。」
天邪鬼:「復活を止めろだと。うぅっ。ウァーーー。」
なにやら大声でわめいたかと思うと、彼はまた気を失ってしまった。


それからまる一日、彼は寝たままだった。
途中、凄く汗をかいたので額など拭いてやったがその時も「ありがとう」と彼が言ったように思えた。


翌日の事だった。
彼も元気になったし農小屋の外へ出た時だ、
今まで見たことも無いような、大蛇に遭遇した。私は、腰が抜けた。気も遠くなった。
もぉ、ダメだと思った。
心の中で、「助けてくれ」と叫んでいた。

その時だ、何かがショッッと動いた。彼の回し蹴りだ、
よく見ると大蛇は大きな電柱が倒れたかのごとく地面に転がっていた。
彼の回し蹴りが当たったのだ。
やはり、彼は只者ではない。以前見たビデオの主人公とイメージが重なった。
それ以来私は、彼のことを天邪鬼と呼ぶようになった。

しかし、
驚くことは、立て続けに起こった。「はじまりの街入り口」の立て看板を通り過ぎようとした時だ。
コブリンが襲ってきた。
うわさには聞いていたが、見るのは初めてだ。
蛇は大の苦手だが、こいつなら俺にでも倒せると思った。
学生時代は、日本拳法部の副将だつた私は、相手を一目見れば大体の強さは分かる。
私は、コブリンの首をも折れろとばかりに廻し蹴りを見舞った。が、、しかし、
コブリンは、平然と立ったままだ。薄気味悪い、笑みまで浮かべている。
私の勝てる相手では無いと悟った。

コブリンが掛かってきた。殺されると思った、その瞬間、天邪鬼が私の前に立ちはだかった。

コブリンが天邪鬼に向って行ったかに見えた。が、よく見るとコブリンは地面に横たわっている、既に死んでいる。
どういう風な技を使ったか、一瞬の出来事でよく分からなかったが、なにやら凄いパワーをコブリンに見舞った事は確かだ。


倒したコブリンの脇に立って、天邪鬼がボソと喋った。
「俺は、木から落ちたのではない様な気がする。」そう言った。
後になって分かったことだが、
天邪鬼はモンスターを倒す度に何かを少しづつ思い出す様である。
それと、私はなにやら別の世界かそれとも、、、今まで知らなかった世界へ足を踏み入れたようである。

それから、私と天邪鬼の旅が始まった。いや、旅ではない。
天邪鬼にとっては、記憶を取り戻すための冒険。私にとっては元の世界へ戻るための冒険が始まったのだ。


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第 一 章

天邪鬼が私の事を「ジュオ」と呼んだ。彼も「ジュオ」の意味は分からないが、なぜか口に出たと言った。
私も「ジュオ」の意味は分からないが、そぉ呼ばれることにした。

「腹が減った。」 どちらともなく二人が同じ事を言った。良く考えると昨日から何も食べていない。
よし、街を探そう。
歩く道中、何かしら誰かに後をつけられているような気配がしていた。
暫く歩くと直ぐに街は見つけられたが、今まで見た事の無い雰囲気の街である。
西部劇に出てくる酒場、そういう雰囲気の店が並んでいる。
とにかく中に入って飯でも食べよう。


一軒の店を選んで中に入った。
天邪鬼が、何でもいいから早くできる物を頼むと注文した。
暫くしておいしそうな料理が出てきたが、その時、私はハッとした。金を持っていない。
まぁ良いか、食べてからだ。なんとかなるだろう、食べるが勝ちだ。
横を見ると、、天邪鬼は、金の事など眼中に無いといった感じでガツガツと食べている。


二人とも食べ終わってから、私は恐る恐る料金はいくらかと店の主人に訊ねた。
「実は、、、金を持っていな、、、」と言おうとしたら、
隣の天邪鬼が腰のあたりをもぞもぞさせて、何やら取り出しそれを店の主人に差し出した。
私には、それが何なのか分からなかったが、店の主人はそれを見て


「これを眼にするのは、二回目だ。」と喋った。
そして、「こんなに高価な物を貰っても釣りが無いぜ」と言って上機嫌になった。
店の主人の話によると、これは竜の鱗だと言う。

私は、耳を疑った。「竜の鱗だ。竜など要るはずが無い、架空の生き物じゃないか。」

すると、店の主人は、
「いや、居るんだよ。俺は見たことが無いが、確かに居るらしいぜ。それに、これが何よりの証拠さ」
私は、唖然とした。ここには、いや、、ここの世界には竜が居る。
では、私はどこかへ迷い込んだのだ。ここは、どこだ。
頭の中が混乱してきた。その時、天邪鬼が喋った。いや、そう聞こえた。
「ジュオ、今、私達が居る世界はジュオが住んでいた世界とは違う。似ているが違う。」と言ったように思えた。
私は、この時に天邪鬼がテレパシーを使っていることを初めて知った。


確かに、今まで居た世界とは違う。あの落雷の時に別の世界にズリ落ちたのかも知れない。
でも、これ以上考えてもここでは解決しない。
ここがどこで、この先どうなるのか?不安があるが、飯屋で幾ら考えてもしょうがない。
ここを出る事にした。
店を出る時に主人が、
「これではとてもつり銭には足らないがな」と言いながら1000G程を飯代のお釣りによこした。

飯屋を出て、直ぐに旅仕度を整えるために雑貨、道具屋に入った。
元の世界に戻れるまでは、この世界で生きていくしかない。そのための用意だ。


二人分の食料、衣料、薬、それらを入れる肩掛け袋、及び寝袋等と護身用の武器を買っても、お金は十分に足りた。
よほど、竜の鱗やらは高価な代物らしい事が分かった。
それと、天邪鬼は不思議な物を買った。チューブ式の飲み物みたいな物だが、食料ではなさそうだ。
とりあえずの身支度を整えてから、その日はその街の宿へ泊まり、翌朝疲れもすっかり取ってからその街を後にした。


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第 二 章

どこに、どう行けば良いのか分からないが、この世界のことについては天邪鬼の方が良く分かっているみたいだ。
私は天邪鬼に、どうしたら良いのか訪ねた。
「うぅん。俺にもわからんが、魔者を倒さねば二人とも元の世界へ戻れない気がする」
「俺達に、それが出来るかどうか分からないが、それしか道は無い気がする」
そぉ天邪鬼が言った。これも、テレパシーだ、そぉ私は感じた。


天邪鬼の感じた方向へ釣られるように着いていくが、夕方小さな森に辿り着いた。
今日はこの辺で野宿でもしようかと話していた時だ、一人の若者が助けを求めてこちらに駆けて来る。
「助けて、、、」そぅ叫ぶと若者はその場に倒れてしまった。
天邪鬼が駆け寄り、なにやら口に含ませた。
昨日買った、チューブのようだ。
私は、辺りを見回した。


ガウゥゥゥ、、、不気味なうなり声と共にけったいな格好のモンスターが現れた。
私も昨日、護身用の武器を買っている、それに万一の時は天邪鬼もいる。
深呼吸をし、息を整えてからモンスターに向かって行った。
拳法をやっていた頃得意だった左回し蹴りをくれてやった、が、、、、、、
やはり、ピクリともしない。こいつも凄いモンスターだ。
しかし、構わず今度はショートソードを突きたてた。
まぐれか、頚動脈の脇にグサと命中した。
幾らモンスターと言えど、堪らない。ゆっくりと、ゆっくりとしゃがみ込み動かなくなった。


「ダメだ。」天邪鬼がそう言ったかと思うとモンスターの首へ蹴り入れた。
「こいつらは、完全にとどめをささないと死なない。」そう言って首をへし折った。
そして、「こいつは、魔者の雑魚にも当たらない。」とつぶやいた。
こいつが、雑魚にも当たらない。じゃぁ、魔者はいったいどんな奴だ。
背筋が寒くなった。


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第 三 章:「天邪鬼」

俺の名は天邪鬼。隣で寝ているジュオが付けてくれた名前だ。
この名が凄く気に入っている。「アマノジャクか。。良い名だ」そんな事を考えながら、もぉ起きようかなと思っていた時だ、、、、、、ズッシ!?

「なんだぁ。」
ドッシュ。ドッシュ。凄く大きな質量の物体が近づいてくる。
それも、こちらに向かって一直線に近づいて来る。。
天邪鬼は、瞬間的に球体バリアーを張った。


「ジュオ。起きろ。」そぉ叫んだ時だ。ガッシュ、、、という音と共に球体バリアーごと地中にめり込んだ。
バリアーを張っていなかったら、二人とも踏み潰されていたろう。
球体バリアーの中から天邪鬼は、その大きな物体を見た。
その物体は少し離れたところで木の実をもぎ取っていた。


「俺達には気づいていないようだな。」
「こいつは巨人族の一人だな。うんん。何だあれは。」よく見ると腰の辺りで白く光っているものがある。
天邪鬼は精神を統一し、その白く光るものを見つめた。そして、その白く光るものに気を集中させた。
そして、「白く光るもの」を巨人の腰から盗み取った。


「なんだろう。」と言いながら、白く光る約20cmほどの何かの柄の様な物を握った。
「なんだこれは!!。」
天邪鬼がそれを握った途端に柄の先からまぶしく光る、刀か剣のようなものが飛び出した。

一振り、二振りしてみた。ビュゥ、ゾュゥ。
これは、使いやすい武器になる。
「ジュオにやろう。」
「元、拳法部の副将とか言っているが、拳法の腕は大した事はない。でも、剣術の方は筋が良い。」
「この剣は、あいつには持って来いだな。」そんな事思っていると、、


「ファー」と言いながらジュオが、何事も無かったかのように起きてきた。
「おはよう。天邪鬼。。。」そう言いながら、辺りの様子がちょっと違うのに驚いた風である。
暢気なもんだ、「ノーてんき」そぉ思いながら、
俺は、ジュオに朝方の出来事を話してやった。
俺の話を聞いてはじめて、
「まじかょぉぉ。。。。」とジュオが仰天している。
でも、俺がやった剣がよほど気に入ったと見えて、、、、、顔は、ほころんでいる。
俺が、話終えるて、
「こんな所は、早く移動しようぜ。」と、逆にジョオに急かされるように、その森を後にした。


俺達は、森を抜け川沿いに上流へ上流へと歩いていった。
俺の感では、こんな感じの川沿いにはモンスターが出てきても可笑しくないのだが、遭遇しない。
別に出てきてほしい訳では無いのだが、、、、
ジュオは、手に入れた剣を自分で「星の剣」と名づけて上機嫌でいる。
早く使ってみたい、試してみたい、、、そんな様子だ。
途中、休憩を取りながら上流に歩く事半日。
少し、賑やかそうな街に辿り着いた。

「ジュオ。今日はこの街に泊まろうぜ。」と言いながら、俺達は金の工面の出来そうな雑貨屋を探していたら。
ちょうど「何でも買い取るぜ。」と言う親父を見つける事ができた。
俺達は、先日助けた若者がお礼にとくれた「黒真珠」を二個その親父に売りつけた。
最初、安く言っていたが、ジュオが盛んに親父を褒めまわし、お伊達上げると、
「それじゃ、今日だけたぜ」と渋々1600Gで買い取ってくれた。
これで当分の金は有る。二人で一週間この街に泊まれる程の額だ。
俺は、ジュオに「ここから先は、厳しい旅になるかもしれん、ここの街で情報を集めていかないか?」
ジュオも「そうだな、四〜五日ゆっくりして情報を集めるのも良いかも知れんな。そうしょうや。」
それから宿を見つけて、俺達は四日間泊まるる事にした。


此処までで、天邪鬼「未知なる道へ」第一話の完了です。

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wujingと天邪鬼の正門