■ 「未知なる道へ」第五話<ジュオを救え>

※ 第五話:魔王復活の挿入ページ「洞窟の中で」です。。

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急げ、、、、天邪鬼。

ジュオが、新たなる魔者に立ち向かうべく闇に消えて、暫くして、
天邪鬼が、ようやく起き上がった。

「フゥオン。何か、温かい飲み物を作ってくれ。」
フゥォンが温かいスープを差し出すと、天邪鬼は無言で飲み干した。

そして、
「爺さん。フゥォンと2人で先に行ってくれ。」
「発つ前に、この暗がり渓谷へ火を付けてくれ。」
そぅ告げた。

爺さんが、突然、脇にあった木の棒で天邪鬼に殴りかかった。
天邪鬼は、平然とそれをかわした。

爺さんが、ホットした表情に変わった。
「安心したぞ。」
「この棒を、避けられん様では、お前を一人で行かせる訳にはいかんでのぉ。」

天邪鬼が、立ち上がった。
「急がねば、ジュオが危ない。そんな気がする。」
「爺さん。フゥォン。後で又会おう。」

ジュオを助けに向かおうとする天邪鬼を爺さんが、呼び止めた。
爺さんが、天邪鬼の頬に物凄い張り手を食らわした。
「よし、これで目も覚めたじゃろう。」
「天邪鬼。頼むぞ。」

天邪鬼が、ニィと笑って片目を閉じた。
「後は、頼んだぜ。爺さん。」そぉ言って、闇に消えた。

天邪鬼は、本心「まだ、体は万全ではなかった。」
天邪鬼の特殊能力が、ジュオの危険を感じたのだ。
「ジュオ。待っていろ。今助けに行く。」
天邪鬼は、闇の中にいるであろうジュオに向かってテレパシーの気を送った。

その時、
「グッフ」
「ウゥゥワァ」
と言う、ジュオの悲鳴を感じ取った。

魔者イゥに、ジュオが右足をへし折られたのだ。

「天邪鬼、助けに来てくれ。」ジュオの気を天邪鬼が確実に捕らえた。
天邪鬼がジュオに気を送った。
「相手の隙を見逃すな。直ぐ行く。待っていろ。」

天邪鬼は、大きく深呼吸をし、自らの体に指拳を打ち込んだ。
五孔のツボヘ、自ら気を打ち込んだ。

そして、、二度三度、深呼吸を繰り返し、
「シャッー」と叫び声を上げ、疾風の如く駆け出した。

途中、ジュオの断末魔のような呻き声を感じた。

魔者イゥに、ジュオが左足もへし折られたのだ。

「待っていろ、ジュオ。あと少しだ。」
ジュオの気が薄くなっていくのが、天邪鬼に分かった。
「頑張れジュオ。」

その時、魔者イゥが兄魔者のイァに発したテレパシーを感じ取った。

「何か、有ったな。」
「ジュオ。待っていろ。」天邪鬼が気を送った。。。

しかし、
ジュオの気を感じ取る事が出来ない。


ジュオと魔者イゥが死闘を繰り広げた場所へ、
天邪鬼が辿り着くと同時に、
天空より<屈強の竜>に乗った魔者イァが僕を伴って現れた。

天邪鬼が、魔者イァを睨み付けながら言った。

「今ここで、お前達を片付ける事は容易い。」
「が、、、、今は、俺の友を先に助けたい。」
「お前達が、このまま去るならば、今は見逃そう。」

魔者イァには、天邪鬼の強さは見ただけで分かった。
「屈強の竜と僕一人」、あわせて三人では、数分も持たないであろう。

魔者イァが答えた。
「お前が、天邪鬼か。」
「噂にたがわぬ、ウツケ者よ。」
「承知した。」
「弟、イゥは貰っていく。」
「だが、天邪鬼。次に会う時は、貴様の首を貰う。」
僕が、地面に横たわる魔者イゥを竜の背に乗せると、そのまま飛び立った。
僕は、一人闇に消えて行った。

天邪鬼は、内心ホットした。
まだ、体調が元に戻っていない体。無駄に気を使いたくなかった。

地面に横たわるジュオの両足を、雌雄の紐で、添え木を当てて固定した。
布の鎧も前を緩めた。
そして、自分の手の平をジュオの胸に当てた。
天邪鬼が、今出せる最大の気をジュオに注ぎ込んだ。

ジュオが、少し呻きながら覚醒した。
「天邪鬼。」ジュオが一言呟いた。

少しだけ待っていろ、そぉジュオに話し、天邪鬼が林に火を放った。
折からの風で、火は見る見るうちに洞窟のあった台地の方角へ燃え広がっていった。

「よし、ジュオ。少しの間辛抱しろ。」
「もし、痛みが来たらこの枝をかみ締めておけ。」
そぉ言って、小枝をジュオに咥えさせた。
そして、ジュオを軽々と担ぎ上げた。

「よし、行くぞ。」
天邪鬼は、爺さんが火を放って燃え盛る林のほうに向かって進み出した。
「痛むか。ジュオ。。」
ジュオが、小さく呟いた。
「何のこれしき。屁でもないわ。」

「その意気だ、我慢しろよ。」
そぅ言うと、天邪鬼はジュオを担いだまま走り出した。
ジュオは、小枝を噛み締めた。


wujingと天邪鬼の正門