■ 続編 「新:天邪鬼」第四話 後編

※ 続編の第四話後編です。。

第四話前篇へ/ 第四章「破壊神」/ 第五章「天邪鬼の新しい力」/ 第六章「ジュオと合流」

第四話:「五画場」後編

第四話:第四章「破壊神」

五画場の建物の中央の部屋に、その男は居た。
黒幕の一人「ヘイダ」だ。
冷酷非常の男で、超神の忠実な部下で「超神十人衆」の一人だった。

「敵を前にして、恐れをなして逃げるとは、、情けない奴らじゃ」
「そんな腰抜けに用はない。」

黒幕の一人
超神の配下
ヘイダ

そう言いながら、ヘイダは先ほど天邪鬼との一戦で逃げ帰ってきた、捨て札や、木枯らし達の首を刎ねていった。
一人が逃げ出した。
「助けてくれ。。」
後から、ヘイダに捕まった。そのまま首をへし折られた。
黒幕の中でも、武闘に掛けてはNO1を誇る。その力は、刃に勝るとも劣らぬであろう。

我らの主(超神)が、「示し」をされた後は、我々がケジメを付けにブレッセに出向く。

「刃を二人も、それも、、短時間に始末できる奴は一人しかおらん。」
「昔、魔王を倒したと言う天邪鬼だ、、、奴しか考えられん。」
「この五画場へ乗り込んで、刃を二人も倒されて、、しかも逃げられたとあっては、、」
「俺のメンツが、立たん。」
ヘイダが、元締めのバルーンに命じた。
「腕の立つ奴を十人集めろ。それと、刃のサウザーを呼べ。」

その頃、天邪鬼は町の入り口へあと一歩と言う場所まで来ていた。
「もぉ、町の人達もセディ達の指示で町を脱出しただろうか。。」
そんな事を考えながら、馬を走らせていた。

突然。。。。目の前に閃光が走った。
「バシィーンー。」爆音と共に、それは炸裂した。
町の方角に、凄まじい爆発音が轟いた。同時に、火の手が上がった。
天邪鬼の乗っていた馬は、驚きの余り転倒してしまった。
天邪鬼は、一瞬早く馬から飛び降りた。
「何だ。超神の報復か。それにしても早すぎる。」

そして、二発目が落ちてきた。今度は火柱が、町の中央に突き立つ様に落ちてきた。
ブレッセの町が焼かれる。
天邪鬼には、なす術がなかつた。
とにかく町へ急ぐしかなかった。
馬を蹴り起こし、飛び乗った。
燃えさかるブレッセの町へ馬を飛ばした。

馬を急がせた。
20分程で、町の入り口へたどり着いた。
町は、火の海と化していた。
町を見ただけで、逃げ遅れた人達が犠牲になった事が想像できた。

天邪鬼は馬を降り、馬の背を叩いた。
「お前も逃げろ。。」
「ヒヒィーン。」馬が、駆け出していった。

天邪鬼は、深呼吸した。
闘気のエネルギーを高めた。
「超神よ。かかって来い、俺は天邪鬼。」
「貴様に戦いを挑む為に、この島へ来た。」
「貴様の弱点を一つ知っているぞ。」
「貴様は有体化しなければ、テレパシーでしか相手の居場所を把握できない。」
「俺を捕捉してみろ。」
天邪鬼は、どこに居るとも分からぬ超神に対し、、最大級のテレパシーを送った。

・・・・来た。。それは、電撃で返されてきた。
天邪鬼の球体バリアーとぶっかった、又しても、天高く掴み上げられた。
「又、地中に埋めるつもりか。。」
「そんな事をしたら又、、俺の居場所が分からなくなるぞ。」
天邪鬼が超神にテレパシーを送った。
掴まれていた圧力が弱まった。
超神が球体バリアーを放した。
「貴様如き、地中に埋めるまでもないわ。。」超神のテレパシーが入ってきた。
天邪鬼は球体バリアー毎そのまま落下した。

危ないところだった、
自然落下のダメージなど何ともなかった。
落下の途中でイージスの棒を伸ばし、「棒高跳び」の要領で落ちる場所を数百m横へずらした。
そして、闘気を消した。

超神の稲妻が、天邪鬼が落ちていったであろう真下へ打ち放たれた。
天邪鬼は、確信した。
「超神が有体化していない時は、テレパシーを使わない限り捕捉されないだろう。」
しかしこの時、未だ破壊神としての恐ろしさを天邪鬼は知らなかった。。(後に知る事になる、、、)

超神が、荒れた。
町の中心へ再び、火柱を落としてきた。それもダブルで立て続けに落としてきた。
町が燃えていく。

空が白み掛け夜が明けようとしていた、その空が赤く燃え始めた。
その中心から、巨大な否妻がブレツセの町をめがけて落ちてきた。
「ドー・・・・・・ン。」鈍い音を立てて炸裂し、町の大半が破壊された。

火弾イナズマ

「俺の為に、町が破壊され罪なき人が殺された。」
「五画場の脱出を、町の人達と一緒にした事が良かったのだろうか?」
「俺一人だけなら、静かに抜け出せも出来たが、、、、」
「町の人達を連れ出した為、刃達との戦いを招いてしまった。。。」

しかし、
天邪鬼に後悔し悩んでいる暇はなかった。
「セディ達を探さなければ、、、」
天邪鬼は、町から西南の海岸方向へ向かった、セディにも指示した方向だ。
西南へ向かう天邪鬼の背中で、ブレッセの町が燃えていた。
天邪鬼が闘気を消してからは、超神の否妻はブレッセの町を破壊し尽くした。

その頃、
ジュオの率いる特別隊は西南の海岸に上陸を完了したばかりだったが、
町へ炸裂した巨大否妻を、はっきりと確認していた。

ジュオが、号令を掛けた。
「戦いは、既に開始された。我々はこれより、ブレッセの町を目指す。」
「我々は、平和の盾である。決して、敵を恐れてはならん。」
「必ず勝つ。みなの者、俺に続け。」
ジュオが、「遠吠えの者」を呼んだ。
「天邪鬼に、合図を送れ。」

天邪鬼の盟友
盟友ジュオ
ジュオ

遠吠えの者とは、合図の轟きを熟練し二人一組で高音と低音で、
同時に狼の鳴き声を発する事が出来る者達である。
ほら貝を用いて、その鳴き声は遠く20km四方にも轟きわたる。
一般の人が聞いても、獣の狼の鳴き声にしか聞こえないものだった。

「クゥォーンー、クウォーンー、クゥォーンー。。」
ジュオが、もう一度号令を発した。
「よし。。行くぞ。」
ジョオの合図と共に、「クロスボー隊」が先頭になり総勢200人の特別隊が動き出した。

クロスボーは、ジュオがセディ爺のパチンカーからヒントを得て、
改良に改良を重ね作り上げた武器だ。
そのクロスボーを使用し、連射攻撃を可能にした攻撃隊がクロスボー隊である。
使用する槍先へは、魔王との一戦で倒した竜の鱗と銀を溶かし込みパチンカーの数倍の威力になっていた。
コクが率いる本隊へもクロスボー隊が配置され、多勢の敵に対する備えを整えていた。

武闘隊は、ジュオ直々に格闘技を仕込まれた猛者達ばかりである。
戦闘衣は、セディ爺の遺品の布と、浮かぶ島の婆さんが持っていた「闘衣布」を使い、
フゥオンが縫い上げ、婆さんによって緑の石の超力を組み入れた物を着用していた。

特別隊の副長も、この武闘隊の「ユック」が任命されていた。

特別隊の「遠吠え」をいち早く聞きつけたのは、セディだった。
「みんな、もぉすぐジュオ師匠の率いる平和の盾特別隊に会えるぞ。」
「あと少しだ、頑張れ。」
セディは天邪鬼に指示されていた様に、迅速に町の人達を引率し西南の海岸を目指していた。
ジョン家の協力で、前もって年寄りや子供達は「丘の街」へ向け三日前に出発していた。
ジョンの両親が真相を知り、町の年寄り達を説得してくれたのだった。

丘の街へは、ジョンの仲間達と「シャン」が付いて行った。
天邪鬼達が召集に応じた翌日、手紙を船長に渡した馬車使いが帰ってきたのだ。
シャンを伴ってブレッセ迄戻って来たのだった。

馬車使いが、数台の馬車を用意してトンボ帰りで丘の街へ向かっていた。
シャンが、セディを探すのに時間は掛からなかった。
天邪鬼が召集場へ出向く前に馬車停へ、馬車使い宛に手紙を託していたのだ。
ほかの者が見ても分からないように、暗号でセディへの連絡場所を書いてあった。
シャンは、再び丘の街のハンクの家を目指していた。

天邪鬼も、特別隊が発した「遠吠え」を聞き取った。
「よし、ジュオが来た。」
「ひとまずは安心だ、町の人達も間も無くジュオと出くわすだろう。」
「そうなれば後は、五画場からの追っ手を片付けなければ、、」
天邪鬼は、前進を止めた。

その頃、
黒幕ヘイダの率いる追っ手の一群が、五画場を出ようとしていた。
選りすぐりの木枯らしの十人と、刃のサウザーを伴っていた。
選ばれた木枯らしは、刃に匹敵する攻撃力を有した者達であった。

同じ頃、
元締めベルーザもブレツセの異変に気づき、
木枯らしや中札を伴いジャントリアからブレッセに向かっていた。

ここ迄で、第四話第四章の完了です。

選りすぐりの木枯らし十人と刃を率いて、超神十人衆の一人ヘイダとの戦いが始まる。
果たして、、、、


ページの始めに戻ります。

※このあたりで、天邪鬼の「新しい能力」を紹介しよう。

第四話第五章「天邪鬼の新しい力」

天邪鬼は、「ジュオ」の上陸を知るとブレッセの町の方角へ引き返した。

「ジュオがセディ達と出くわすのも時間の問題だろう。」
そぉ考えた天邪鬼は、心に余裕が出来た。
「とりあえず、五画場からの追っ手を片付けるか。。」
天邪鬼が廃墟と化したブレッセの町にたどり着いた、ちょうどその時、、
「ヘイダ」の率いる五画場からの追っ手の殺気を感知した。

「オイ、お前ら。。俺ならここにいるぞ。」
天邪鬼が声を掛けた、、同時に、刃の「サウザー」から衝撃波が放たれた。
天邪鬼は、自身の身を回転させながらかわした。
「さすがは、刃だな。俺の声を聞くなり瞬時に衝撃波を撃ち込むとはな。。」
「しかし、ここから先へは俺を倒さない限り進めないぞ。」

刃のサウザーが二発目の衝撃波を放ちながら口を開いた。
「ぬかせ、天邪鬼。。いい気になるな。」
「刃の真の強さを見せてやる。今までの見張り役の刃とは違うぞ。」

サウザー
超神の配下
三人目の刃

二発目も難なく交わしたが、何時の間にか、、木枯らしが天邪鬼の回りを取り囲んでいた。
不思議な形の棒状の武器を手にしている。両先は鋭く尖っている。
そして、その中心を握りユラユラと揺らしている。
天邪鬼には初めて見る武器(スピルソード)だった。
攻撃は仕掛けてこない。

「貴様が、天邪鬼か。。」そぉ言いながら、、
黒幕の「ヘイダ」が木枯らしの取り囲んだ輪の中に入ってきた。
天邪鬼とサウザーそしてヘイダを十人の木枯らしが、半径5〜6mの円陣で取り囲んだ。
サウザーが再び、口を開いた。
「天邪鬼よ、これから恐怖を味わえ。。」

ヘイダが、まるで滑る様に近づいて天邪鬼のボディブローを打ち込んだ。
天邪鬼には、「打たれる意識」を持つ前に、相手のパンチを受ける事は久しぶりの事だった。
ダメージはなかったが、自然な素早い動きには驚いた。

黒幕ヘイダ
黒幕ヘイダ
超神十人衆の一人

ヘイダは続けざまに、アッパーも打ってきた。
これはフェィスバックで交わした。
天邪鬼がフェィスバックした瞬間、、後ろ側に居たサウザーから蹴りが来た。
危うく、テンプルに蹴りを貰うところだった。

今度は天邪鬼が前蹴りをヘイダに入れた。
ヘイダは、これをバック転しながら交わした。
後のサウザーへは、カンガルーキックを放った。
サウザーも、これをバック転しながら交わした。
カンガルーキックを放った為着地した時、天邪鬼に隙が出来た。

ヘイダが上から踏み付ける様な蹴りを入れてきた。
天邪鬼は、その蹴りを交わし、、回りながら立ち上がった。
立ち上がったその時だった、、、
後方で円陣で取り囲んでいた木枯らしが、不思議な武器(スピルソード)で突いてきた。
鋭くとがった先を、ユラユラ揺らしながら突いてきた。
うかつに円陣に近づけない。

円陣の中央で、サウザーとヘイダに対している間は攻撃してこないが、、
円陣に近づくと、攻撃してくるのであった。
しかし、木枯らしは円陣の中までは入ってこない。
要するに、、相手の隙を突く「消極的な攻撃」である。
それ故天邪鬼にとっては、反撃しにくい戦法を敷かれていた。

ヘイダとサウザーに気を取られて、少し油断していた天邪鬼は、
木枯らしの攻撃をかわした直後に、サウザーの横蹴りをまともに貰ってしまった。
円陣の中央へ吹き飛ばされた。
ヘイダもサウザーも武器を使う気配はなかった。
天邪鬼は余裕を持って立ち上がったが、、、、
ヘイダは素早く天邪鬼の懐に飛び込むなり強烈な連打を撃ち込んだ。

「グフゥ。。」
天邪鬼が、初めて呻いた。

そして、続けざまにサウザーの横水平蹴りを横腹に受けた。
「ウゥゥ。」
天邪鬼が、片膝を付いた。

ヘイダが、口を開いた。
「お遊びは、終わりだ。。」
「これからは、死の演舞をしようか。。」

ヘイダとサウザーが、後方の木枯らしから武器を受け取ると、、
円陣の輪が少し小さくなり、その円陣から木枯らしが二人が輪の中に入ってきた。

サウザーも口を開いた。
「天邪鬼よ、これからお前の血祭りの開始だ。。」
「精々、苦しみながら死ね。。」
そぉ言い終わると、
片膝を付いている天邪鬼に向かってストーンドロップ(重量波の一種)を掛けてきた。

動けなくなった天邪鬼に、
ヘイダとサウザーが同時に不思議に揺れる武器(スピルソード)で突きを入れてきた。
木枯らしの二人は、スピルソードの剣先を突き出して体当たりしてきた。
サウザーが気合を入れた。
「リャァー。」
が、、、、一瞬早く天邪鬼が宙に舞った。

そして、、円陣の外側に着地するなり、側の木枯らしの顔面へフックを叩き込んだ。
「ゴォキ」と鈍い音を立てて、その木枯らしの首の骨が折れた。

「なに、、、、」
サウザーが驚きの声を上げた。
「俺のストーンドロップを撥ね退けて、宙に舞うとは、、、」

今度は天邪鬼が、口を開いた。
「それにしても、俺も舐められたもんだな。。」
「俺は、未だ闘気を出してもいないぜ」

木枯らしが、二人出てきた。
「粋がるな。」
「俺達は、今までの奴らとは違うぜ。」
そぉ言うと、張り手を見舞ってきた。
「ハッシィー。」
もろに入った。
天邪鬼の顔に手の跡が付いた。

「俺の顔を張ったな。。」
天邪鬼が本気になった。
「俺を舐めたら、いかんでよ。」
張り手をくれた木枯らしに、天邪鬼の張り手が飛んだ。
「バッキィ」
その木枯らしの首が折れた。

天邪鬼が、もぉ一度声を発した。
「おぃ、そこの刃とチビクロ。」
「遊びはやめにするぜ。」
「シャァー。。。。」
天邪鬼が闘気をアップした。
「来るがいい。」
「俺の力を知るがいい。」
「さぁ。。来い。」

天邪鬼の表情が真剣になった。
サウザーに向かっていった。
サウザーが、正面からハンマーストーンをぶつけて来た。
しかし、
それは、天邪鬼の衝撃波によって押し返されて、サウザーが吹き飛んだ。

掛かって来た木枯らしの腕を左手で掴むと右の手刀でその上腕を叩き折った。
「グゥエー....」
腕を折られた木枯らしの悲鳴が、廃墟となったブレッセの町へ響き渡った。
天邪鬼はヘイダを睨みつけた。
「おい。。自信があるなら、もぅ一度掛かって来い。」

ヘイダも、負けずに言い返してきた。
「舐めるな。。」
やはり素早い動きで、スピルソードを回転させながら天邪鬼に突っ込んで来た。
同時に、後からサウザーがスピルソードに電撃を加え天邪鬼を狙って投げてきた。
ヘイダには、サウザーが投げたスピルソードは死角となって見えなかった。

天邪鬼は鋭いエネルギー塊として、感知していた。
天邪鬼はギリギリの時まで待つと、身を回転させて飛び退いた。
天邪鬼の闘気のレベルが、自然に体を動かすのである。
1秒/100の単位で動きをコントロール出来るレベルなのだ。
ヘイダの比ではなかった。

サウザーの放った、スピルサードがヘイダの胸に突き刺さった。
同時に、突き刺さったスピルソードから電撃が炸裂した。
「ウォオー、、、、」
ヘイダが断末魔のような呻きをあげた。
しかし、さすがヘイダであった。
胸に突き立ったスピルソードを、抜こうとした。
だが、ここまでだった。

天邪鬼がそのスピルソードに重量波を掛けた。
「ズゥブズゥブ。。」鈍い音を立てながら、、、貫通した。。更に、、
ヘイダを助けようとして近づいていた木枯らしにも突き立ち、貫通した。

天邪鬼が、指輪に張り付いていたイージスの棒を取った。
イージスの棒が大きくなった。
掛かって来た、残りの木枯らしを叩き潰した。
だが、一人の木枯らしだけは、天邪鬼の攻撃をかわした。

そして、
虫の息のヘイダを抱かかえ、逃げた。
天邪鬼は、イージスに命じた。
「伸びろ、逃がすな。」
ヘイダを抱きかかえ逃げる木枯らしもろ共、伸びたイージスの棒は串刺しにした。
ヘイダの最期だった。

天邪鬼が、一人になった刃に向かって
「おい。お前も逃げるか。。それとも、掛かってくるか。」
サウザーが、答えた。
「相手が、幾ら強くても逃げるような刃はいない。」
「俺の根性を知るがいい。。」

サウザーは、背に掛けていた「魔長剣」を抜いた。
「ビューゥー。」
剣を一振りすると、身構えた。
「来い、天邪鬼。この剣の錆にしてくれる。」
そぉ言うと、
天邪鬼に向かってきた。

右から袈裟に振ると、左下から剣の先を返して突き上げてくる。
そして、今度は左から袈裟に振ると右下から剣の先を返しつき上げてくる。
この繰り返しで、向かってくる。
天邪鬼には、初めて見る剣法だった。
サウザーの袈裟に切り込んでくる剣をイージスで払うと、間髪を入れず下から突上げてくる。

間合いに入られては不利だ。
天邪鬼は、瞬時に距離を取った。
イージスを3mほどに伸ばすと、日本槍の突き術を入れた。
一の突きは交わされたが、、ニの突きはサウザーの胸に突き立った。
サウザーが、倒れた。

「さすがは、天邪鬼だな。」
「俺の負けだ、、、」
「だが、いい気になるなよ。。」
そぉ言うと、自ら剣を己の喉に突き立てた。

サウザーが息絶えた時、天邪鬼の直ぐ後方にベルーザの一群が近づいていた。。
ここ迄で、第四話第五章の完了です。。

背後に忍び寄るベルーザの一群。。
次々と押し寄せる超神の配下達、、、天邪鬼はいかに。。。
果たして、ジュオ達とは何時合流できるのであろうか。。。。

ページの始めに戻ります。


第四話第六章「ジュオと合流」

ベルーザは、サウザーと戦っている天邪鬼を見るなり、その強さを知った。
「俺達の敵う相手ではない。」
だが、ベルーザは直ぐに逃げだす様な男ではなかった。
己の力を知っている故に、誰よりも武器武装には気を払っていた。

「未だ奴は、俺達に気づいてはいないようだ。」
「中札は弓を引け、木枯らしは火矢を用意しろ。」
ベルーザの一群は、遠方から天邪鬼とヘイダ達との戦いを察知すると、
物音を立てずに直ぐ近くまで接近していたのだった。

ベルーザ
元締めのひとり
元締めの一人

ジャントリアのアジトから40名を従えて来ていたのだ。
「よし、二班に分かれて連射するぞ。」

サウザーが息を引き取って、天邪鬼に少し隙が出来た時、、
ベルーザが合図の剣を振り下ろした。
「シュー、シュー、シュー。。」「シュー、シュー、シュー。。」
天邪鬼の後方から矢が放たれた。。

天邪鬼は、、、本能的に殺気を感じ取った。
イージスの棒を地面に突き立て、上部を掴むと、、
イージスに念じた。「伸びろ。。」
「シュー、シュー。。」矢が到達するのと、天邪鬼がイージスの棒で浮上するのと同時だった。
矢が天邪鬼のズボンをかすめていった。。ズボンの脇に穴が開いた。
ベルーザは、天邪鬼の衣服に傷跡を付けた最初の男になった。
第二の火矢が空へ向かって放たれた。
木枯らしの引く弓は力強く、その矢は天にも届く勢いで天邪鬼に向かってきた。
しかし、天邪鬼の遥か下でその上昇力を失った。

再び天邪鬼が着地するのと、第三の矢が発射されるのが同時だった。
天邪鬼には、飛び道具で連続攻撃を受ける事は始めての経験だった。
魔王達との戦いに於いても、飛び道具での攻撃を受けた事はなかった。

天邪鬼は、イージスの棒で飛んでくる矢を叩き落した。
次も木枯らしが矢を放ってくると思っていたその時、、、、
「ビッシュー」
天邪鬼は吹き飛ばされた。
「うぅ。。。」
「な、何だ。今のは?」
天邪鬼は読みを間違った。
木枯らしは矢を放つと見せ、
約17〜8名の木枯らし全員で得意の「スクリュードライブ」で同時攻撃して来たのだった。。
地面に叩きつけられた。
不意をつかれ、軽いダメージを受けた。
以前の天邪鬼なら、瀕死の重傷を負うところだろう。

今度は、天邪鬼が策を講じた。
動けない振りをした。
足を引きずりながら、立ち上がろうとして、又、地面に倒れた。
ベルーザが、声を発した。
「油断するな、もう一度スクリュードライブを放て。」
二発目が、天邪鬼に命中した。
「ビッシューッッ。」
天邪鬼の体が、2〜3m宙に浮いた。木枯らし全員でのスクリュードライブの威力は凄まじい。

天邪鬼の倒れていた地面が大きく掘り起こされた。
ドッタ。。天邪鬼が再び地面に打ちつけられた。

再び、ベルーザが命じた。「トドメを入れろ。」
木枯らし全員が魔剣を抜いて、倒れている天邪鬼を取り囲んだ。
そして、一人が天邪鬼に剣を突き立てようとした、、、、、、

一瞬早く、天邪鬼はイージスを長いシャープな剣の様に変化させると、、
取り囲んだ木枯らし達に向かって一回転させた。
「グゥェェェ。」
悲鳴をあげながら、半数以上の木枯らしが倒れた。
足の骨が砕けたのだ。。

「あんな攻撃が俺に通じると思うな、、、」
そぉ言いながら、天邪鬼のイージスの棒が二人の木枯らしを串刺しにした。
残った5人が、距離を取って構えた。。。

その時だ。。
聞きなれた声が聞こえた。
「天邪鬼伏せろ。。」
同時に、風を切る音が響いた。
「ビュー。」
ジュオの率いるクロスボー隊が木枯らしを狙ったのだ。
ベルーザ達の弓矢等とは比較にならない攻撃力だ。
初速は銃よりも速く、殺傷力は銃にも勝る。
木枯らし5人の胸に風穴が開いた。

中札達も、クロスボー隊に向かって弓を構えた。
しかし、性能も違っていた。
ジュオが考え作り上げたクロスボーは、上下二連式で矢の装着も実に簡単であった。
弓を引こうとしていた中札達に連射攻撃した。
クロスボー隊の狙いは正確であった。
ジュオが鍛え上げた、つわもの達ばかりだ、狙った的は外さない。
中札全員の胸に命中し、全て貫通してしまった。

ベルーザが一人になった。
「俺は、元締めのベルーザだ。」
「お前達は、平和の盾の者達か。」
「ならば俺と対で勝負しろ、俺は逃げない。」
「勇気の有る奴は、掛かって来い。」
そぉ言うと、魔剣を構えた。

天邪鬼が、クロスボー隊の後に居るセディに声を掛けた。
「セディ。相手をしてやれ。」
セディがベルーザの前に出てきた。
「俺は、セディだ。お前たちの様な悪は許さん。。」
ベルーザが、セディに切り掛かっていった。
さすが元締めを名乗るだけあって、剣裁きは素早く、振りも大きかった。
セディが交わすと、
ベルーザは、突きを連発してきた。
セディがバック転で交わすと、背中に背負っていた「緑の棒」を取った。

セディが口を開いた。
「来い。ベルーザ。勝負を付けてやる。」
「ぬかせ。。小僧。」ベルーザが切り込んできた。
セディは緑の棒で、ベルーザの魔剣を叩き折った。
続けざまに、180度開脚の強烈な蹴りをベルーザの顎に蹴りこんだ。
「グッフゥゥ。」と血反吐を吐きながらベルーザが倒れこんだ。
「グッグッググ、小僧。。」そぉ言いながら、ベルーザが怪獣人化した。

天邪鬼が、怪獣人化したベルーザの前に立ちはだかった。
「勝負は、ついた。怪獣人化した時点でお前の負けだ。」
ベルーザが天邪鬼に襲い掛かった。。
襲い掛かろうとした、、、しかし、
天邪鬼に、重量波を掛けられそのまま押しつぶされた。

セディが、抱きついてきた。
「ボス。ご無事で、、ホッとしました。。」
「ジュオ師匠達と合流してから、俺は先鋒と一緒に先に戻りました。」
「町の人達も、あと暫くすると到着する筈です。。」

ジュオが、出てきた。
「天邪鬼。待たせたな。」
「ようやく援護に来れたぜ。。」
「こぉやって、戦いに出向くのも何年ぶりかな。」
天邪鬼も、口を開いた。
「ジュオ。又、世話になるぜ。」
「又、大暴れしようぜ。。」
二人は、がっしりと握手した。

ジュオが、天邪鬼に話しかけた。
「未来港へ、上陸したコク達が心配だ。」
「敵の主力が、向こうへ行かない方法が有るか。」
天邪鬼が答えた。
「有る。」
「こちらから先制攻撃を仕掛ければ、主力は向こうへは行かない筈だ。」
「超神のアジトの一つ五画場への攻撃だ。」
ジュオが、了解した。
「よし、作戦は天邪鬼に任せる。」

天邪鬼がジュオに説明した。
「この町の外れの山岳地帯を知っているだろう。」
「その山岳地帯を暫く行くと、様相が一変している。」
「超神一味らが、ケシ坊主や、大麻を栽培して、そこが五画場の巨大な砦の様になっている。」
「もぉ聞いているだろうが、町の人達と一緒に俺もその五画場に作業奴隷として4〜5日入っていた。」
「守りを固めている一部の者は片付けたが、まだ数多くの手強い奴らが居る筈だ。」
「しかし、その五画場は超神達にとって重要な施設らしく、、、」
「超神が自ら、火炎弾攻撃をしてくる可能性は低い。」
「それ故我々が攻撃を掛ければ、
守りを固める意味で、他の地域の配下を寄せて来るのではないかと推測している。」

ジュオが指示を出した。
「あと暫くすると、町の人達もここへ戻ってくるだろう。」
「町の人達を警護する部隊と五画場を攻撃する部隊に分かれる。」
「護衛隊の指揮は、第二副長のミンクスが当たれ。」
「超神の配下が動き出したからには、他の町へ移動するより、ここへ陣を張った方が良いだろう。」
天邪鬼も同意した。
「丘の街は安全と思うが、今から移動するには危険がある。」
「奴らの裏をかいて、廃墟とかしたブレッセの町に陣を張る方が良いかも知れんな。」

幸い、町の外れにあった旅館が、かろうじて崩壊を免れていた。
警護隊は、
ここをとりあえずの避難場所及び、前線基地として使うことにし、作業に掛かった。
避難場所の設置と並行して、
この島出身の隊員四人が、丘の街とコクの率いる本隊への伝令として出発した。
島の地理を知り尽くし、足の速い隊員達である。

隊員達が、攻撃に備えて準備をし始めた頃、町の人達がユックの率いる武闘隊に守られて戻ってきた。

天邪鬼は、
五画場へ召集者として紛れ込む為にセディに委ねていた聖闘衣に再び着替えた。
着替えた瞬間、、
面会門で初めて着た時と同じように、体中にエネルギーのみなぎる感じが蘇った。
防御力が数倍に高まった。
セディには、天邪鬼から「雄紐」が譲られた。

ブレッセの出発は深夜零時。そして、五画場への攻撃は明日未明と決まった。

ここ迄で、第四話の完了です。

続きは第五話をお楽しみに♪近日公開予定。。

ページの始めに戻ります。


wujingと天邪鬼の正門