■ 続編 「新:天邪鬼」第七話

※ 続編の第七話:「超神」後編です。。
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第七話:【超 神】後編

第七話:第四章「風の修羅」

手下を伴わず一人で鉄の扉を出発した風の修羅が、バートルの街の中央に近づいた時、、
「パッシィー」と乾いた音が響いた、
そして一瞬、、地面が揺れた。
大きな揺れだったが、、一度揺れて治まった。
それは、地震と良く似た地面の揺れだった。

天邪鬼は、思考パワーを掛けてイージスバーによって岩盤を破壊したのだ。。
イージスバーによって岩盤が押し広げられ、亀裂が出来たのだ。
その亀裂の縦穴を天邪鬼は浮上した。。

風の修羅が立ち止まり、、表情が険しくなった。
風の修羅は闘気を急激に高め、周りが風でざわめき始めた。
「その気配、先ほどの地鳴りと言い、、貴様、天邪鬼か?」
風の修羅が低く呟いた。

「さすが、風の修羅だな。俺の気配を察知するとは。。」
天邪鬼が前方に降り立った。
岩盤を破壊する前から、風の修羅が近づいている気配は知っていた。
天邪鬼はおよそ20m前方に降り立と、ゆっくりと、、風の修羅に歩み寄り始めた。
「ここから先へは行かさん。」
そぉ言いながら、風の修羅に近づいて行った。

風の修羅
超神の配下
超神十人衆の一人

「ほざけ。。貴様如き、風の中の塵にしてくれるわ。」
風の修羅が「風」を操り始めた、、、、、
「シューッ、シューッ、、」
風が動き、天邪鬼を竜巻が被った。
そして、
天邪鬼を宙に舞い上げ、天邪鬼の廻りに強烈な衝撃波が発生した。

風の修羅が、勝ち誇った様に声を上げた。
「この竜巻は、逃げられそうで、逃げられまい。。」
「その内、衝撃波が徐々に効いて動けなくなるぞ。ハハハ。」
「天邪鬼よ。貴様は何時まで持ちこたえられるかナ。。」
「ずっーと昔。。。15分間、持ちこたえた奴がいたぞ。」
「精々頑張れ、、、ハハハ。。」

竜巻が回転速度を上げ、左右に大きく揺らぎ始めた。
衝撃波は益々その力を高め、竜巻は青白く光を放ち、その中心は白く光はじめた。。

風の修羅が、己の背中から「ショートソード」の様な武器を出し、、
竜巻の中心に投げようと態勢を構えた時、、、、
「シュッー」風を切る音がし、竜巻の中から槍の様なものが風の修羅に飛んでいった。

風の修羅が態勢を構えた、、
その瞬間を狙って天邪鬼がイージスバーを槍の様に伸ばしたのだ。。

風の修羅は、交わせ切れなかった。
イージスの先端は、右大腿部へ命中した。
「うぅん。。」
風の修羅が、苦悶の表情に変わった。

竜巻の中から、天邪鬼が出てきた。
「余り、俺を見くびったりせぬ事だ。」
「竜巻も、衝撃波も一瞬の間はダメージを感じるが、、、一瞬だけの事だ。」
「竜巻に任せて、己は無防備すぎるぜ。」
そぉ言いながら、風の修羅に突き立っているイージスバーを引き抜いた。

「グゥゥゥゥッ」
風の修羅が、鳴き声の様な悲鳴をあげた。
しかし、戦意は失っていなかった。
「天邪鬼よ。何故、一発で決めなかった?」
「俺の脚を狙うより、何故、、胸を狙わなかった?」
「俺と戦いたいのであろう。。。」

そぉ言うと、悠然と服を脱ぎ始めた。。
「少し、待て。。。」
そして、
闘衣を脱ぐと、下に着ていた服をナイフで引き裂き、、
己の右足の手当てをし始めた。
止血し上から包帯のように巻き、、、再び、闘衣を着た。。
「待たせたな。」

天邪鬼が右手の手のひらを上にして、手招きした。。
「来い」と声を掛けながら、、風の修羅に向かって前進して行った。

風の修羅が、腰のベルトを抜いた。
ベルトの様に見えていたが、抜くと長さは、優に10mはあった。
それは「風の鞭」と呼ばれる、彼だけの武器だった。
「パッシィ」
音と共に、天邪鬼の顔面から血しぶきが飛び散った。
天邪鬼が後へひっくり返った。

風の修羅が声を上げた。
「俺が何故、、風の修羅と呼ばれているか、分かるか?」
「風を扱うからではない、この鞭を風の如く扱うからだ。」
「先ほど、一発で俺を殺さなかった事を後悔するぜ。。」

二発目が放たれた。
「パッシィ」
今度は、天邪鬼の右手の甲に当った。。
手の甲が裂けて、血が噴出した。
「パッシィ」、「パッシィ」、「パッシィ」、、
聖闘衣に覆われていない顔面と手の甲を狙ってくる。
その鞭は風のように動き、、目で、捕らえる事が出来なかった。

天邪鬼の顔面は、血で真っ赤になった。
しかし、勝負は簡単についた。
鞭を放つ風の修羅の左胸をイージスバーが槍のように貫いた。
(攻撃は仕掛けてくるが、定位置から動かない風の修羅は防御面の弱さがあった。)
そこを、天邪鬼は狙ったのだ。
天邪鬼のレベルを相手に戦うには、防御の強さも必要になってくるのだ。
(もし相手が他の者達ならば、「風の修羅」は無敵の地獄の使者となっていたであろう。)

天邪鬼が、風の修羅を倒した頃。。

復活の町では、
セディ達の報告を受けたジュオが、超神一派の襲撃に備えて檄を飛ばしていた。
「超神が現れたとなると、、手下の、それも手強い奴が、ココを襲撃してくるかも知れん。」
「北から来るか、南からくるかだ。しかし、、、、」
「この復活の町の場所は知らないはずだ、だとしたら、、、、」
「とりあえず、向かってくるとしたら、、ブレッセの町を目指すだろう。。」
「そうすると、十中八九、南からブレッセの町へ向かうはずだ。」

副長のユックがジュオに報告した。
「既に、北側と南側へそれぞれ偵察隊を出しました。」 「地元の地理に詳しく、身の軽い連中を出しています。」
「それと、ブレッセの町へ駐在していた見張班(第五話第六章参照) が、色々な罠を滞在中に作っています。」

ジュオが指示を出した。
「よし。我々は、ブレツセで迎え撃つぞ。」
「ユックは、ここへ残れ。」
「偵察隊の連絡を待つてから動け。」
「セディにサブロー。帰ったばかりで悪いが、、俺についてきてくれ。」
「よし。10分後に出発するぞ。。」

その頃、
クルザーの一群は、ブレツセの町の南の外れに入っていた。

そして、、
はるか遠く大陸の浮かぶ島では、、
天邪鬼の娘「リィリィ」が、母「フゥォン」と共に旅たちの仕度をしていた。

(婆さんの予知能力が働いたのだ。。)

※リィリィが婆様の予知を聞き、自ら行くと言い出したのである。
婆さんも母フゥォンも、
リィリィの強く硬い決意を察し開拓島への出発に同意したのであった。

超能力を持った天邪鬼の娘リィリィ
天邪鬼の娘リィリィ

婆さんが出発前のリィリィに、色々な秘策を聞かせていた。。
「リィリィよ。お前の父、天邪鬼を助けるのじゃ。」
「超神は、性根の悪い奴じゃ。。お前の力が助けになろう。」
「それに、お前が居れば、ワシと話が出来るでのぉ。。」
「お前となら、
どんなに離れていても話が出来るから、、天邪鬼にもワシのアドバイスが伝えられるでのぉ。。」

思考パワーなら、父親の天邪鬼よりも勝るパワーを秘めている「リィリィ」。

二日前、
開拓島の未来港周辺の安全が確認されたと、コクからの連絡がフゥォンの元へ届いていた。

二人は明後日、平和の盾の警護の者を伴って、定期船ナショナル号に乗船する。
天邪鬼が開拓島に旅立ってから、既に半年が経過していた。

ココ迄で、第七話第四章の完了です。

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第七話:第五章「鉄の扉」

クルザーの先遣隊15人がブレッセの南から慎重に町に侵入し、町の様子を確かめていた。

先の超神の破壊活動により、町は昔の面影は無く、荒れ果てていた。
クルザーの先遣隊の内2人が、本隊へ伝令として引き返した。
ブレツセの町に敵がいない事を知らせる為だ。。
伝令の2人が引き返した後も、残りのメンバーは慎重に町の様子を調べていた。
ほぼ調査を終えた頃、町の中央のガレキ山付近から二羽の鳩が飛び立った。
彼らは、その事に気づかなかった。。

「この町は捨てて、引き払ったようだな。」
「そうすると、やはり、、五画場の周辺に砦を築いているな。」
「ここから先は、西側から五画場へ廻る。」
「二人はここへ残り、本隊を待て。」
「後の者は、俺と来い。」
先遣隊の長らしき「木枯らし」が、荒くれに指示を出しながら、、
ブレッセの町に残す2人に、小さい筒状の物を手渡した。

「これは、クルザー様から貰った武器だ。」
「万一、奴らに見つかるような事態に遭遇したら、これで戦え。」
「見かけは小さいが、防御も出来るパワーソードだ。」
そぉ説明すると、長らしき木枯らしがその筒状の物を右手に持ち、、
地面に向かって振り下ろした。

「ズシュッ」
鈍い音を発し、足元の地面に2cmほどの溝が走った。
そして、、4〜5m先の崩れたガレキに向かって振り下ろした。
「ズシュッ」
再び、鈍い音を発した後、、、「ガシャ、、ガッシャ、、」とガレキの山が崩れ落ち、
パワーが当ったガレキは二つに分断されていた。

ブレツセの町へ残る事になった2人も、それ以外の者達も一様に驚きの表情に変わった。
「ご安心を、、ここは我々二人、命に掛けて見張ります。」

先遣隊の長達が二人を残し西側の街道へ向かってから、暫くし、、、
再び、町の中央のガレキ山付近から鳩が飛び立った。。
ブレツセに残った2人は、
パワーソードを手に持ち半壊しながら未だ崩れ落ちていない建物などを巡回していた。
大きな町ではない。
1時間もすると、町の主な建物を確認し終え、、
2人は一息つくように崩れた石段に腰を下ろした。

「ビューッ」
二人が腰を下ろすのと、ほぼ同時だった。
クロスボーの矢が二人の延髄を貫通した。
第二副長ミンクスと部下の放ったクロスボーの矢だった。
ミンクスと部下達が、姿を現した。
「奴らの死体を始末したら、先ほどの連中の後を追うぞ。」
「おぉ、、そいつらの持っている武器は役に立ちそうだ。」

ブレツセの町は、
第二副長ミンクス率いる見張り班が、いざという時の為に色々な仕掛けを作り上げていた。
町中央のガレキの山も、、実は、見張り用に作り上げたものだつた。
地下は崩れおちた民家の納屋に通じていて、ガレキの中には潜望鏡が組み込まれ、、
おまけに、クロスボーも発射できる様に作られていた。

そして、、
ミンクスの見張り班と副長ユツクとの間では、
訓練された伝書鳩を用い日々連絡を取り合っていた。
それ故、クルザーの先遣隊の事も既に鳩により、、復活の町へ連絡が伝わっていた。

その頃、
天邪鬼はその超能力で、
鉄の扉最強軍団「クルザー団」が復活の町へ出陣した事を悟っていた。
更に、修羅や刃とは一線を画した元締めの率いる軍団である事も察知していた。
しかし、引き返す事を選択せず、、逆に鉄の扉への攻撃を選択した。

超神の潜む「本部アジト」を予測する為には、「鉄の扉」を破壊しておく必要が有った。
盟友ジュオを守る為にも、修羅や刃を復活の町へ向かわせない事が必要だった。

天邪鬼は闘気を最大限に高めると、
アジト「鉄の扉」が有るであろう方向に向かって、その地面に、、、、、
最大限の衝撃波を浴びせた。
「くぅおぉー。。。」

「シャーッッッ」
天邪鬼が気合と共に、衝撃波を放った。。。。。
「ビッシィィィ」
地鳴りと共に、凄まじい揺れが起こった。
それは、数kmに渡り地震とは違う揺れを発生させ、
必ず、鉄の扉の超神一味に伝わったと確信出来る揺れだった。。

天邪鬼にも、鉄の扉の場所が分かった。
凄まじいエネルギーの群れが動き出したのを察知した。
彼らが、衝撃波の発生で天邪鬼を察知しそれに対抗する為に動き出したのだ。

天邪鬼はイージスバーを右手に持つと、その前進を早めた。
「来い。超神の配下ども、、」
「俺の真の力を見せてやろう。」
「俺の前進を止めようと思う奴は出て来い。」
そぉ言いながら、エネルギーの群れに向かって前進した。

第二アジト「鉄の扉」は、
西の門を過ぎた街中央より更に2kmほど東に進んだ街東の郊外に位置する場所にあり、
外側は古びた洋館風の建物で廻りを囲まれ、
中央の建物は外側からは見えない頑強な建物になっていた。。

天邪鬼が進んでいく道筋には人影は見えず、死んだ街の様相が漂っていた。

天邪鬼が、ひときわ大きな洋館風の建物の正面に達した時、
凄まじいエネルギー弾がねじ切り棒のようになって向かってきた。
それは、凄まじい音を発し、まぶしい輝きをも放っていた。
「バリバリバリ、、、、、、」
捨て札や木枯らし達の集団でのエネルギー攻撃である。

天邪鬼はその攻撃を、サイドへジャンプし交わした、、、が、、、
そのエネルギー弾の通過した跡は、建物などが跡形も無く消えていた。
天邪鬼は、
着地すると同時に、腰のショートソードを建物正面入り口に投げつけた。
すると、、
又、先ほどのエネルギー弾に似た小さな輝きがそのショートソードを捕らえ消し去った。

「ほほぉお。。」
「要塞の中から、エネルギー防御か。」
「なら、こっちからもエネルギー弾を送らせてもらう。」
「シッャー」
天邪鬼スペシャル重量波が洋館玄関に向かって放った。

同時に、、中からも、先ほどのまぶしい光が飛び出してきた。
「ドシュー。」 「バキバキバキ、、、、ド.ド.ド..」
凄まじい地鳴りが発生した。
そして、
土煙とまぶしい輝きで、あたりが一瞬見えなくなった。
土煙が引き始めると、洋館の玄関は崩れ落ち、、、、
中の「鉄の扉」と呼ばれる要塞が鈍く光っていた。

天邪鬼には、驚きであった。
「最高強度でないにしても、、ヒビも入っていないとは。。。。」
「エネルギー弾の強力な力に重量波の力が半減したか。。」

しかし、、、
鉄の扉の中では、もつと驚きが走っていた。
「我らのエネルギー弾に反発し、、、外壁の建物を破壊するとは、、、」
超神十人衆の一人黒幕「モーンズ」が、ふてぶてしく呟いた。
側にいた男が立ち上がった、「不動の修羅」だ。。
「俺が出て行く。中にいたのでは、奴は倒せんからな。。」

外の天邪鬼は、
闘気を最高限度まで高める為、気を集中させていた。

鉄の扉の中は、
天邪鬼の一発目の重量波に驚き、捨て札や木枯らしたちの一部が動揺していた。
モーンズが怒鳴り上げた。
「貴様ら、命がけで戦え。。ビビツテいる奴は、俺が命を貰う。」
「外の小僧に意識を集中し、奴を破壊せよ。。」

同時だった。。
モーンズが怒鳴りながら、よろけづいた。
天邪鬼の重量波が、今度は真上から炸裂したのだ。
鉄の扉の建物前方には、ひび割れが走り、、、地下地盤が変化し建物が少し傾斜したのだ。
天邪鬼の声が建物のひび割れから内部に伝わってきた。
「お前ら。。外に出て戦う気がないようなので、このまま建物ごと地中に沈めてやろうか。」

天邪鬼が重量波を放ち地上に降り立った時、
前方に「不動の修羅」が立っていた、その男は「ダイゴ」と名乗った。
「お前が天邪鬼か。」
「俺が相手をしよう。」

体は熊の様に馬鹿デカイが、、温和そうな雰囲気を漂わせ、天邪鬼に近づいてきた。
敵意を全く感じさせず、近付いてきた。
天邪鬼が一瞬、、錯覚した。
一瞬、気が緩んだ。。
不動の大木のような腕が天邪鬼に振り下ろされた。
天邪鬼が後方へ叩き飛ばされた。
間を空けず、像のような足が踏みつけてきた。
天邪鬼は、かろうじて、、転がりながら交わした。

天邪鬼が立ち上がりかけた時、前方から眩いばかりのエネルギー弾がぶち当たって来た。
「グゥフゥ。。。。」
天邪鬼が血反吐を吐きながら、体は弓なりになり不動の修羅の方向へ飛ばされた。
天邪鬼の首筋に向かって、不動の大木のように太い腕がラリアット気味にぶつかって来た。
「バッシィ。。」
「ドッドド」

天邪鬼が地面に叩きつけられた。

間髪を入れず、、不動の修羅が真上から踏み潰しに来た。
「ドッシュー」
天邪鬼の胸辺りに巨漢の大男が圧し掛かる格好になった。
体重は優に350kg超え、身長は2.5mに達する、、まるで巨獣である。
それが、上から勢いをつけて踏み潰しに来たのである。。

しかし、
天邪鬼は、肉体の筋力だけでベンチプレス400kgを軽くクリヤーする。
更に、、闘気を高めれば、その力は想像を超える。

天邪鬼が、不動の足を両手で掴んだ、片手で掴みきれる太さではない。。

不動が、笑いながら、、、
「俺を受け止めたか、だが、、、これで最期ぞ。」
そぉ言って、天邪鬼の首を右手でワシ掴みし締め上げた。
「ヴェッッー」
天邪鬼が呻いた。

「グゥエェェェ。。。。。」
凄まじい叫び声が上がった。
不動の修羅が、断末魔の叫び声を上げ、顔面が青白く光りだしていた。

天邪鬼が、不動の巨体を撥ね退けて立ち上がった。
「余り、俺をなめて掛かるからだ。。」
天邪鬼がワシ掴みに来た不動の手に、、最高スペシャル「波紋」を流したのだ。
それも大量に注ぎ込まれた。
修羅の中では長に次ぐNO2が、いとも簡単に撃破された。

天邪鬼が立ち上がると、ほぼ同時ぐらいに鉄の扉から再び、エネルギー弾が向かってきた。
今度は、
天邪鬼がバリアーを張った。
バリアーを前面に張ったまま前進した。
「そんなエネルギー弾など、無力と知れ。。」
天邪鬼が、、
鉄の扉のひび割れ部分に、イージスバーを突き込んだ。
「ガッシャ。ガッシャ。。」
天邪鬼は、イージスバーを突き込みながら、、、
ひび割れ部分に最大強度の衝撃波を放つた。
「バッシャ。バキバキ、バッキー」
騒音と共に、建物の一部が崩壊した。

「お前ら。出てこないなら、、俺が行くぞ。。」
天邪鬼が鉄の扉の内部に入った。
「何だ???」
「ここは、??」
天邪鬼が一瞬、辺りを見回した。
要塞の内部とは思えない、美しい壁に囲まれていた。
其処は大きな部屋になっていて、
内部からは、小窓を通して外がうかがい知れる作りになっていた。
「ここからエネルギー弾を撃ってきたのか。」
「しかし、奴らは何処に行ったのだ。」

天邪鬼が建物の一部を壊して侵入した対面に小さな扉が開いて、
奥から光が差し込んできていた。
「奥へ逃げたか。」
天邪鬼は、ためらわずその扉の奥に進んだ。
「この奥に何が有るか、恐れるものぞ。行けば分かるさ。。」
天邪鬼が、その扉を通過して暫くした時。。。。。。。。。

奥から、モーンズの声が聞こえてきた。
「見上げたものだ。」
「この建物に侵入してくる奴がいたとはな。。」
「それに、その扉を恐れもせず、、通過してくるとはな。。」

「しかし、、
その扉から、再び外に出る事は出来ん。。」
「ここは隔離された別世界、、無限地獄と知れ。」
「これから、その恐ろしさを味わうがよい。。」

モーンズの話が終わると同時に、扉が閉まって消えた。。。
建物の内部に居たはずが、建物自体が無くなったのだ。
辺りが薄暗い平原に変化していた。建物など無い、まるで、、荒れ果てた砂漠のようであった。。
異次元に入り込んだのだ。。

ココ迄で、第七話:第五章の完了です。

罠に嵌ったか天邪鬼。。この苦難を切り開けるのか。。
戦え、天邪鬼。。

ページの始めに戻ります。


第七話第六章「小宇宙」

其処は超神が作り出した、異空間であった。
扉より内部が異次元の世界を形成していたのだ。。。

天邪鬼は一瞬戸惑ったが、決して焦らなかった。
いざとなったら、、
エイトゾーンへのゾーンチェンジを試み、再びブルゾーンへ生還する手段が残されている。

天邪鬼が、
薄暗い平原の彼方へ向かって衝撃波を放った。
「ピッシュー」
鋭い音と共に衝撃波が前方へ走った、、、、、が、、、、、、、、、、、
ぶち当たる時に生じる振動派も無く消えた。
「平原か。。」
「しかし、俺を閉じ込めるのが目的で無いなら、、奴らから現れるはずだ。」
天邪鬼は辺りに気を配りながら、ゆっくりと前進した。

天邪鬼の読みどおり、、、暫く前進すると、
何者かの気配を、かすかでは有るが感じ取った。
「出て来い。」
心の中でそぉ思いながら、更に前進を続けていった。

辺りが少しづつ明るくなってきた。
しかし、陽の光ではなく、、作られた光のようであった。

突然、
「ビッシィ」
何かで叩かれたような衝撃を受けた、、反射的に、その方向へ衝撃波を放っていた。
又、「ビツシィ」と叩かれたような衝撃を感じた。
体にダメージは無いが、確かに叩かれた感じを受けるのである。
「何者か?」
天邪鬼はテレパシィーを送ってみた。
返事はない。
「ガッシィ」
今度は、今までの数倍の力で、、殴られたような衝撃を受けた。

少しだが、人の気配が有る。
しかし、どこにいるのかが把握出来ない。
そぉしていると、、、次の衝撃襲ってくる。。
それが繰り返される。
そして、それは徐々に強度を増してきていた。

天邪鬼が、何故、、相手の所在を把握できないのに攻撃だけ受けるのか、、考えた。
次の瞬間、、

「バッシィ」。。。。。。。。今までの中で最高強度の衝撃を食らった。
さすがに、横むきに地面に叩きつけられた。

天邪鬼が、思考を止めた。
考える事を止めたのだ無に近い思考で、
その場から数十m離れると、イジスバーを右手の杖のようにして動かなくなった。
数分が過ぎた。
十分が過ぎた。。
天邪鬼は不動のままだった。

十分がたった頃、、、
先ほど、天邪鬼が地面に叩きつけられた場所付近に、赤い閃光がきらめいた。
「ピッチィ」「ピッチィ」
廻りの地面の小石が飛び散った。
しかし、天邪鬼は不動のままだった。

更に十分が経過した。
辺りの空の色が変化した、、一瞬自然光が入ってきた。
陽の光と共に、地面に修羅が降り立った。。
「剣の修羅」が現れたのだ。

しかし、
剣の修羅が地面に降り立つと同時に、天邪鬼の衝撃波によって地面に叩きつけられた。

天邪鬼が再び、動き出した。
「やはり、
相手の思考エネルギーの発生場所へ別な場所から思考攻撃を仕掛けていたのだな。」
「俺が考えるのを止めたので、居場所が分からなくなって、物理攻撃に現れたわけだ。。」

「さすが、天邪鬼。」
「俺は、剣の修羅サベール」
「読みが深いな、しかし、、、ここは異空間、貴様には不利な場所だ。」
「俺の剣の錆になれ。。」

時代劇に出て来る浪人風の剣士が、膝の泥を払いながら立ち上がった。
「俺もさっきは不意を突かれ、貴様の衝撃波を受けたが、、、、、御覧の通り、屁ともない。。」
「ここは、俺たちにとっては居間の様な場所でな。。」
「貴様も、腕には自信持っているだろうが、、ここで俺に会った事を不運と思え。」
サベールが剣を右手に持つと、フェンシングの構えで前進して来た。

天邪鬼も、とっさにイージスバーを槍の構えで持ち直した。
サベールは、天邪鬼のイージスバーを意識していない風に前進してきた。
天邪鬼がイージスで槍の剣突きの様に攻撃に出た。

サベールは、
それを、、、難なく交わすと、宙に舞った。
そのまま天邪鬼の顔面に蹴りを入れてきた。
天邪鬼の顔面に蹴りが入った。
続けざまに剣が襲ってきた。フェイスバックで辛うじて交わした、が、、、
交わしきれなかった。
右頬から血しぶきが飛び散った。
右頬を剣が、かすったのだ。。

再び、
サベールが前進してきた。
天邪鬼のイージスの突きを剣で交わしながら、
それを支点にしたように体を反転させ蹴りを入れてくる。
ジャンプではなく、空中浮遊するのだ。
天邪鬼以外で、空中浮遊できる奴は超神しかいない。。
あの魔王でさえ、空中浮遊は出来なかった。
その空中浮遊を、いとも簡単にサベールが使うのだ。。

この異空間は、奴らの力を増幅させる事が出来るのだ。

天邪鬼も浮遊した。
しかし、
サベールは、天邪鬼の頭上に位置を取る。
上から攻撃してくる。
常に天邪鬼の頭上に位置した場所から攻撃を仕掛けてくる。

サベールの剣の舞が始まった。
天邪鬼が上に上昇すればそれに合わせて上昇するのだ。。
天邪鬼は上を向いた格好で戦わざるを得なかった。

天邪鬼は、サベールの攻撃の間が空くのを辛抱強く待っていた。
下手に動けば、再び鋭い剣の洗礼を受ける事になり兼ねない。
剣の突きは辛うじて、交わしているが、、、
空中での上から二段蹴りを交し切れず、、数発強力な蹴りも受けていた。

天邪鬼に焦りは無かった。
「何時か疲れて、、剣の舞に間が開くだろう。」
「その時を待たねば、、、、」
天邪鬼の読みどおり、サベールが間を空けた。

次の瞬間、、天邪鬼が深呼吸した。
サベールも、一瞬防御の姿勢をとった。
しかし、、
天邪鬼は、下の地面に向かって、、、
スペシャル重量波を放った。

「ドッ。ドッ。ド.ド.ド....」

地面に亀裂が走った。。。
同時に、、、、

サベールが降下した。
天邪鬼と同じ高さになった。
天邪鬼のイージスがサベールに向かって伸びた。
逃げるサベールを追う様に伸びた。
サベールをイージスバーがまるで、玉突きの如く突き飛ばした。

天邪鬼が、再び渾身の力を込めた最大級の重量波を地面に叩きつけた。

「バッキィー。ドッ。ド.ドッ。ド.....バッキ。。」

地面の亀裂が更に広がり、、更に、、
天空から微かだが薄い陽の光が差し込んできた。
異空間に歪みが入ったのだ。
サベールが、天邪鬼からはるか離れた位置で空中から落下した。

「これで条件は、、ほぼ互角になった。」
天邪鬼がサベールに声を掛けた。
「まだ元気が有るなら、相手になるぜ。」

天邪鬼は、この異空間の秘密を解いたのだ。
常に自分の上に位置する事がサベールに何故可能なのかを。。。
宇宙にも上下が存在する。
無重力といっても、遠心力に作用されている間は、上下はあるのだ。
地球圏を抜けても、太陽圏、更には大銀河圏という風に影響を受けている間は、
「上」と「下」は存在するのだ。

この異空間では、横の長さは無限を装っていても、
上と下は存在する。
影響力を持つ側は下側なのだ。
その下側に亀裂を生じさせた事で、異空間の力が弱まったのだ。。

しかし、天邪鬼の呼びかけに応じるように、、、、
「バツシィー」
又しても、思考攻撃のエネルギー波が天邪鬼にブチ当たった。。
とっさに球体バリアーに身を包んだ天邪鬼は、そのままサベールの方向へ吹き飛ばされた。

サベールは、天邪鬼が球体バリアーを装着した事を知らず、、剣で切りつけてきた。
「ガッー」
衝撃音と共に、サベールが吹き飛ばされた、、球体バリアーの天邪鬼と衝突したのだ。

天邪鬼は考えていた。
「思考しながら戦うと、奴らの思考エネルギー波を貰う事になる。」
「しかし、、思考しないと俺の場所は、奴らには分からないという事か。」
「.......」
天邪鬼は連続思考を止めた。

突然、、、、、

辺りの景色が変わった。

地面がなくなった。

宙に浮いているのだ、、、、、

「何だ。。。」

「さっきまでは、地面が有ったはずだが、、、、、、」
地面が消え、薄暗い宇宙のように様子が変化したのだ。

天邪鬼が、不可思議な現象の謎を考えてしまった。
「バツシィー」
またしても、、、またしても、、思考攻撃のエネルギー波が天邪鬼にブチ当たった。。
今度は、完全に不意を突かれた。。。
体が回転しながら移動していた。
重力が無くなったかのように、天邪鬼はクルクル回転しながら移動して行った。

その行くてに、、、、、天邪鬼を待ち受ける者がいた。

「超神」か?

側にサベールを従え帝王の如く現れた。

ここ迄で、第七話の完了です。

超神の作った小宇宙の中で、天邪鬼の前に出現した者は超神か。。。
果たして、、天邪鬼に勝ち目が有るのか。。。。

そして、クルザーの本隊は復活の町攻撃の為動き出していた。
ジュオが率いる平和の盾特別隊と超神軍団一のクルザー軍との戦いが刻一刻と迫っていた。

続き第八話は、近日公開予定です。ご期待下さい。

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