■ 続編 「新:天邪鬼」第八話

※ 続編の第八話:第五章「撃破」です。。
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第 八 話 :「 戦 い の 渦 」

第八話:第五章「撃破」

修羅の長は彼の父の事を思い出していた。

戦いを経験として、その戦闘力を高める種族が別の星に居ると聞いた事が有る。
それは、修羅の長が、未だはるか幼い昔、、父から聞いた記憶であった。

修羅の長は、ブルーゾーン(第三話参照)に属す惑星に生まれ、
小さい頃から父により「戦う者」として鍛えられてきた。
その国は、強い者が上位に立てる修羅の国とも言われる星であった。
はるか以前、未だ超神が、、星の征服を夢見始めた頃最初に狙われたのがその星であった。

超神の破壊力は底知れず、己自信でも制御が利かぬほどの破壊を見せていた。
いかに修羅の星といえど、超神には歯が立たなかった。

しかし、超神には一つだけ自由にならない事が有った。
己自身は、意思の存在であって物質としての存在は無く、
有体化は仮宿として己で作る「縫いぐるみ」でしかなかった。

それ故、その星の存続と引き換えに、
その星随一の素質を持つ少年を超神の僕として差し出させた。

そして、その少年の父は、
超神有体化の際の肉体として、意志(魂)を取り上げられ、、
その少年が、超神の意思に逆らう事が出来ないように、永遠に封印された。

長の父は、修羅の中の修羅であったが、国を救う為に、
我が魂と愛する子を犠牲にし、修羅の星を破壊から救ったのである。
わが子、己自身をも、ためらい無く犠牲に出来る程の修羅そのものであった。。

もしかして、、こいつが、父の言っていた種族か。
長に、恐れなどは無い。
たとえ相手が誰であろうと、一旦戦うと決めたら・・・手段は選ばない、、
己の感情をも殺す修羅として育ってきた。
負けることが最大の屈辱、
相手が強ければ、相撃ちしてでも相手を倒す。
修羅道とは、相手を倒し、それを生きる糧にする「鬼をも食らう者」が極める道。。
しかし、邪道も平気、戦い方にルールは持っていなかった。

長は、天邪鬼の受けの強さには驚いていた。
あの異空間に入れば、、超神のエネルギーを受けていない者は極端に防御力が落ちる。
そして、攻撃力もほぼ半減する。
しかし、現実、、あの異空間を内部から破壊し外に脱出した。
長が考えていたレベルをはるかに超えていた。

長は、確信した。
こいつが、父の言っていた種族に相違ない。

長は、ダメージが最高度近くまで上がっていた。。
先ほどの戦いで、、顔面にイージスバーを叩き入れられ骨にヒビが入り、、
脳振盪で気絶しても不思議でないほどのダメージを受けていた。

実際、修羅の長は、、、、
立ったまま、半分気絶し、、彼の父を思い出していた。

天邪鬼は、長のダメージを見切っていた。
長には天邪鬼に立ち向かうパワーは既に残っていなかった。
天邪鬼は得意の横水平蹴りを長の腹上部へ入れた。
急所への強烈な蹴り技だ。
天邪鬼の渾身の蹴りが長の腹上部へめり込んだ。
長が血反吐を吐きながら、、後方へ吹き飛んだ。。

天邪鬼は修羅の長に蹴りを入れながら、、イージスバーを反転させ
後方のサベールに叩き込んだ。

「ガキーン〜」

サベールが受け止めた。
異空間の中とは違い、天邪鬼のイージスバーを受け損なえば確実なダメージを受ける。
サベールは、その衝撃の強さに驚いていた。
「こいつは、、強い。」
「タイマン勝負では不利だ。。」
「今は、頭を守るのが常道。。」

同時に背後から、、モーンズ軍団の電撃波が天邪鬼を襲ってきた。
天邪鬼は、左手バリヤーで電撃波を受け止めながら、、サベールへは、イージスバーを突き込んだ。
サベールは、イージスバーから逃げるように後方へバク転し、、天邪鬼から距離をとった。

モーンズの配下、木枯らしが一斉に天邪鬼に抱きつくように飛び掛ってきた。
天邪鬼のイージスバーが少し細くなって、、飛び掛ってくる木枯らし達に向かって振り回された、
「ブ〜ン ビュー」
数人の身の軽い木枯らしは、なんとか、、イージスバーを掻い潜ったが、
交わしきれなかった木枯らし達は、、首から上を跳ねられた。。

一瞬の判断で、戦いの行方は大きく変わる、
天邪鬼はジャンプし、、木枯らし達の群れから間合いを取ると共に、、攻撃を仕掛けた。
が、、、
天邪鬼がジャンプし位置を変えた隙に、修羅の長とサベールは消えた。

モーズ軍団に向かって、天邪鬼スペシャル重量波を放った。。
廻りのガレキや、、残っていた建物等が衝撃音を立てながら崩壊していった。

「ドッシュ、ドッシュ・・」

しかし、空中浮遊の天邪鬼に向かって下からは未だ電撃波が襲ってくる。
天邪鬼は、その電撃を左手バリアーで防御しながら、、気を一気に高めていった。
精神を集中させ、深呼吸の間合いを取って、、、更に気を高め、、
崩壊した鉄の扉に向かって最高強度の重量波を放った。

下からは、モーンズ軍団の防御の超電撃が上がってきたが、、お構い無しに轟音が響き渡った。

「ドッッ・・ドッ・・ド・・」

「ピッキー・・ゴッ・・ドッシューゥ・・・・・」

一瞬、「シーン」と辺りが静まった。。
次の瞬間、、
地鳴りを誘発し、地面には亀裂が走り、残っていた建物は全て崩れ落ちた。
鉄の扉を守っていた主流のモーンズ軍団は、、最高強度の重量波の渦の中に消えた。
つい先ほどまで、難攻不落を誇っていた鉄の扉は、完全にその姿を消した。
天邪鬼が降り立った。

しかし、天邪鬼にも隙が出ていた。
黒幕モーンズの姿を見失っていたのだ、、
修羅の長とサベールは、この戦闘から離脱し、逃げたと確信していたが、、
モーンズの事は、気にとめていなかった。
何者かを未だ把握していなかった。

天邪鬼の最高強度の重量波の下で生き延びれる者が在るとすれば、
修羅だけだろうと思っていた。

天邪鬼の背後から、
以前、魔王の配下の魔者達が得意としていたエネルギー波「スクリュードライブ」の進化系
「スパースクリュー」がぶち当たった。
魔者達が放つスクリュードライブとは違い、、
黒幕モーンズのスパースクリューは超神のエネルギーを遠隔操作し、放つものだ。。
その質量も魔者のそれとは、はるかに勝り桁違いの威力を持っていた。

それ故、
鉄の扉からの思考攻撃も可能であったし、異空間の操作もモーンズが指揮を執っていたのだ。

予知していなかっただけに、前方に吹き飛ばされガレキの山へ激突した。
かろうじて受身は取ったが、バリアー無しで激突し、額が切れた。

振り向きぞまに、もぉ一発をまともに受けた。
今度は、背をガレキで強打した。
三発目は、衝撃波で押し返し、天邪鬼が少しふらつきながらも立ち上がった。

しかし、それ以上の攻撃は無く、、モーンズの姿はどこにも無かった。
変わりに、別な男が立ちはだかっていた。。

超神の配下達にも既に、、天邪鬼の強さは十分に伝わり、、
タイマン勝負を修羅以外の者で挑む者は、極わずかで限られていた。

だが、未だ一人で、、天邪鬼に向かって来るツワモノも居た。
モーンズの片腕の上札で「リーハイ」と言う凄腕だ。
刃や、修羅にも臆することなく行動し、木枯らし達を良く統制していた。

そいつの武器は、「二本の二尺棒」。。
両手に一本づつ持ち小太刀の様に扱い、、
時により一本にも接合できる。
接合は握り部分をはめ込み式にねじり合わし長尺棒にする事も出来る武器だ。。
丁度、セディが持つ「グリーンバー」を短くした形状だ。

「天邪鬼よ、鉄の扉を破壊した位で勝ったと思うな。。」
リーハイの動きは、俊敏で無駄がない。
そして、接近戦法が得意だ。。

天邪鬼にも、武器を見た時に分かった。
接近戦法ゆえ、武器は短い二尺棒なのだ。

リーハイがまるで小太刀を扱うように、二本の棒を振り回し、前進してきた。

天邪鬼が声をかけた。
「良く、生き延びたな。」
「相手をしよう。」
そぉ言うと、イージスバーを小さくし、リングの横に収納し、、
「遠慮なく掛かって来い。」

「こざかしい」
リーハイが小さく呟き、左拳を撃って来た。
天邪鬼が、錯覚した。
棒が見えなかった。
肘の裏に隠れ見えなかった、、距離の憶測を間違えた。。
次の瞬間、左のに尺棒が、、切れた額を狙ってきた。

一瞬ハッとし、フェスバックしたが交わしきれなかった。
棒の先が傷ついている額の傷をかすめた。
血しぶきが舞い、頭がふらついた。

続けざまに右からの上段回し蹴りが天邪鬼の左の額にヒットした。
天邪鬼が片膝をつくように蹲った。

蹲った天邪鬼の顔面を蹴り上げるように、リーハイの前蹴りが入った。

「ガッシィ」
天邪鬼がリーハイの前蹴りを手で受け止め、上に大きく跳ね上げるように立ち上がった。
リーハイが後へ、吹き飛んだ。
「久しぶりに、顔面に強打を貰ったが、お前の力は、既に見切った。」

天邪鬼がそぉ言いながら、、手を前で八の字に構えた。

リーハイは、無言で立ち上がると再び両手に、二尺棒を握り前進してきた。

前進してくるリーハイの顔面近くを天邪鬼の右足が高く上げられ挑発した。
リーハイが二尺棒でその足を叩き落すように撃ってきた。
天邪鬼は、左足一本で後ろへ体を仰け反らせ、必要に右足で挑発した。

リーハイが思い切り天邪鬼の右足先を叩いて来た・・それと同時に天邪鬼の右足は、
リーハイの足先を踏みつけるように振り下ろされ、踏みつけた。

天邪鬼の体制も低くなり、
今度は、右手を地面についての左からリーハイの右ひざを狙って、、
低い回し蹴りが炸裂した。

「グッキィ」
リーハイの右膝内側の靭帯が伸びた。
今度はリーハイが膝まづいた。
膝まづいたリーハイの側頭部へも蹴りが入ってきた。
リーハイは、それを二尺棒を盾にし防ごうとしたが、、
天邪鬼の蹴りはお構い無しに二尺棒と共に、彼の側頭部へめり込んだ。
つま先が延髄を捉えていた。。

リーハイが後ろへ倒れ込んだ。

天邪鬼が立ち上がり、彼に話しかけた。

「良く戦った。」
「しかし、お前は、守るものを誤った。」
「お前達に苦しめられ、命を落としていった者達の痛みを知れ。」

天邪鬼の問いかけに応じるように、右二尺棒を上げ様としたが、、そこで力尽き、動かなくなった。
モーンズの気配は無くなっていた。
リーハイは、モーンズを逃がす為に我が命を賭けたのだ。

天邪鬼には、腑に落ちない事があった。
何故、、モーンズが攻撃を止めて撤退したのか理解できなかった。
超神ともコンタクトが可能な黒幕が何故、、撤退したのかが、、

その頃、

天邪鬼の娘リィリィとフォン達を乗せた定期船ナショナル号は、
開拓島に、後二日の位置まで辿り着いていた。
この船にリィリィとフォンが乗船している事は、
一部の警護の者と船長しか知らなかった。

超能力を持った天邪鬼の娘リィリィ
天邪鬼の娘リィリィ

リィリイの母と警護の者は、開拓島に着くまで特別室に入る事を強く勧めたが、、リィリィは一般室を選んだ。。
なにしろ生まれてから、、今まで、ずっーと、、浮かぶ島から出たことが無かった。
島に尋ねてくる者はジュオ達など、限られた者達ばかりで、、見るものは全て興味を引いた。
しかし、知識は十分に持っていた。
島の婆さんに、もの心つく頃から鍛えられ美しく強く育っていた。
並みの男などは、リィリィの思考パワーだけで弾き飛ばされる。

しかし、リィリィが島に着く迄が一番危険であった、もし、、
超神に察知され、海上で攻撃を受ければ、命が無い。
それに、一般の人も巻き添えにしてしまうからだ、、
それ故、母フォンが行動だけは、きつく注意を促していた。

しかし、リィリィはお構いなしで、その愛嬌と美貌を乗客皆に振りまいていた。
リィリィの行く所には、大勢の人が集まり、リィリィの面白い話に聞き入っていた。

此処迄で、第八話第五章の完了です。

ついに第二の砦を撃破、バートル開放なるか? 第八話第六章「バートル開放」をお楽しみに。。


ページの始めに戻ります。

第八話:第六章へ進みます。

wujingと天邪鬼の正門